昨日はやすさん(@smallofuniverse )主催の宮崎夏次系先生『あなたはブンちゃんの恋』回でした。
「その人の目の中に映る自分のことだけは大切に思えた」
「自分をはじめて好きになれると思った」
という、自分にとって太陽のような存在・幼馴染の三舟さんに恋をしているブンちゃんと、
吸血鬼百合作品だと、血を吸わないと死んでしまうにも関わらず血を吸う度に泣いてしまう健気なサーバントと、そんな彼女を人間に戻してやりたいと願う吸血鬼の純愛を描いた桂木すずし先生『Dystopia』が個人的には泣ける百合で好きです。
老婦人・貴代子が人生を振り返る回想の物語。須藤佑実先生『夢の端々』。
学校を卒業し貴代子とミツの物語もいよいよ社会人百合パートへ。
「結婚するの?」
「しない。一生しない。だからあなたもしないで」
「うん」
のやり取りがとても素敵でした。
恋がわからない主人公と生徒会長の物語。
その後の展開は全く違いますが、どちらもアニメ化された百合作品。
恋がわからないことへの今の読者の共感といったことなどを29日のイベントでは掘り下げたり掘り下げなかったりする予定です。
今日は百合書店員のオーイワさん、朱時先生とシアターPOOの牧師バーでのんびり飲み。
マスターのトール牧師がアフガニスタンの思い出を語ってくださるのを聞きながら遥かな中央アジアに思いをはせました。
中央アジアといえば、森薫先生『乙嫁語り』の人妻同士の社会人百合(?)ですね。
今日の百合文壇バーは中村明日美子先生の百合コミックについてわいわいとお話。
白と黒の視覚的な対比の中に存在する少女と大人、美と穢れ、真実と嘘といった別のコントラストを眺めながら、恋が芽生える瞬間について思いをはせた夜でした。
石川雅之先生『もやしもん』。
酔っ払った武藤さんと及川さんが大学の発行蔵で飲み直した果てに朝を迎えるシーン。
百合がメインではないですが、大学生達の日々新しい扉が開けていくようなわくわく感に満ちた楽しいノリと、人が集まり繋がっていく共同体ならではのお祭り感に満ちた素敵な漫画。
巨大財閥の跡取りを巡る政略争いの中で後継者の一人であるお嬢様のもとにスパイとして潜り込んだ侍女が、長く一緒にいるうちにお嬢様を大切に思うようになって自らの立場に苦悩するというお話。
赤坂アカ先生『かぐや様は告らせたい』は時折女の子×女の子の特別な関係を放り込んでくるので好きです。
熊田龍泉先生『それでもペンは止まらない』。
報われない者たちの人間讃歌というテーマの群像劇なのですが。
報われない人生の中にある自分を生かしてくれるような特別な存在との鮮烈な出会いが沢山描かれていて素敵です。
特に好きなのは登場人物の一人、女性を愛するアシスタントの梅島百合のケース