『やがて君になる』最終話を読みました。
寂しい気もしますがとても素晴らしい読後感。
コミックス最終巻は11月27日発売とのことで待ち遠しいです。
3月19日の百合文壇バーはカメラ百合特集。
ということで吉富昭仁先生『今日から未来』。
幼馴染二人による学生百合。
「私のことを好きにしてもらいたいの。何もかも全部…」
と誘惑してくる未来と、
「自分のことを他人任せにするのはよくない」
と建前で抗う今日子の攻防が楽しい作品。
編集まさんに教えていただいた小池田マヤ先生『放浪の家政婦さん』。
何ものにも縛られずに一人を生きる凄腕家政婦・里の生きざまを描いたシリーズ1巻。
収録短編『日用の糧』の、愛した恩師の形見の煙管を咥えた里が、思い出を振り返り涙しながら紫煙をくゆらすシーンが泣けます。
素敵な大人百合。
というわけで個人的に好きな人妻百合作品、片倉アコ先生『昼下がりに、また。』より、感情をもてあます人妻たちの素敵なシーンを。
触れ合った温もりの余韻に引きずられて未知の領域に踏み出していく女性、素敵です。
『主従百合アンソロジー Rhodanthe』に収録されている毒田ペパ子先生『鞭と飴と君』。
「鞭打ち」をテーマにした短編で、マニアックな形で特別な絆を求めるお嬢様とそんな彼女をいなすメイドの姿が微笑ましい。
軽妙なやり取りから透けて見える互いの真意がまた素敵なので未読の方はぜひ。
ゼノフィリア(一度性行為を持った相手とは二度とできなくなる)であるリカは、めばえのことを想いながらも一度めばえと体を重ねてしまった後で彼女との関係が元に戻らなくなってしまうことを恐れて気持ちを伝えられずにいます。
匡乃下キヨマサ先生『カワセミさんの釣りごはん』最新話。
人見知りのぼっち女子カワセミさん(料理好き)と、物怖じしないヤンキー女子のミサゴ(釣り好き)が織り成すアウトドアライフを描く本作に同級生の小潟羽白と玖瑪黒子が新たに登場。
一緒に釣りを始めたという二人の自然なやり取りが素敵です。
『羽山先生と寺野先生は付き合っている』の黄井ぴかち先生が描かれた『捨て猫と灯』も素敵な作品。
『羽山先生~』は社会人二人のお互いを思う真っ直ぐな好意に優しい気持ちに包まれる作品でしたが、プライベートも仕事もうまくいかないOLが主人公の今作でもそこは健在。爽やかな読後感に包まれました
須藤佑実先生『包帯少女機関』。
発売を待っていた大好きな短編集。
"お姫様ごっこ"や"添い寝屋"など奉仕する側とされる側の二人の女の子の関係を描く短編が多数収録されています。
時に残酷さもはらみつつ、与えられた役割期待を演じる中で生まれる新しい感情を受け入れ相手と向き合う姿が素敵です。
志村貴子先生『青い花』1話の、長い間会っていなかった二人の女の子がその空白の時間を飛び越えていく瞬間の心の動きを描いたシーンが好きです。
同じ理由で中村明日美子先生『さくらふぶきに咲く背中』も大好きです。