fragment edgeで舞台脚本と演出を担当されている淡乃晶(@awatomo0115)さんに教えていただいた一冊。
ハルミチヒロ先生『柔肌』1巻
素晴らしかったです。
母の恋人に性的に迫られ家を出た女子学生と、彼女を保護しながら一人の恋愛対象として見てしまう自分に苦悩する伯従母を描いた表題作『柔肌』
しろ先生『カメラ、はじめてもいいですか?(1)』。
何事も諦めてばかりで自信がなく、そんな自分を変えたいと願っていた一人暮らしの女子高生のミトが、隣に住むカメラ好きのお姉さん・チサトさんに出会ったことで自分も写真を覚え少しずつ世界に踏み出せるようになっていくという素敵なお話。
みもと先生『恋する名画』最新話。
エドゥアルド・ムンクの『マドンナ』をモチーフにした、1ページ目から引き込まれる素晴らしい短編でした。
ほの暗い欲望を慰めるために一人の女性を利用した主人公が、逆に彼女に支配され心の奥底まで引きずり出されるという、世紀末芸術家ムンクならではの短編。
アキリ先生『ヴァンピアーズ』。
吸血鬼と女子高生の間でなされる異種族交流がアキリ先生らしい軽妙なノリで描かれていて素敵だった。
仲が深まってくるごとに共通項を省いた会話になっていく、そんな特有の親密感の演出が読んでいて心地よいです。
そして吸血シーンが素晴らしい。
「社畜系OL × 落ちこぼれ魔女」の同居生活を描く社会人百合。
市川なつを先生『みーちゃんとアイリ』最新話。
みーちゃんの電話相手を彼氏と思い込んだアイリが、彼氏と会いたくなくてみーちゃんをデートに連れ出すという回でした。
李琴峰先生先生『星月夜』は7月15日発売とのこと。
表紙がとても美しいですね。
帯に寄せられている綿矢りさ先生の言葉も素敵。
「彼女たちは、かけがえのない、自分たちだけの言葉を発見する」
発売が楽しみです。
片倉アコ先生
『昼下がりに、また。』
志村貴子先生
『おとなになっても』
など道ならぬ恋の葛藤を描く人妻百合が増えてきておりますが、また違った魅力のある人妻百合のご紹介。
森薫先生『乙嫁語り』7巻。
人妻同士が誰よりも大切な存在として結婚し"姉妹妻"なる中央アジアの文化を描いた巻。
山田玲司先生が『山田玲司のヤングサンデー』で述べていた冨樫メソッドと合わせて読むと『HUNTER×HUNTER』のカチョウ、フウゲツの百合がとても面白く感じます。
王位継承戦という箱庭からの脱出は「外へ出て行け!」「現実と戦え!」という『少女革命ウテナ』的な90年代作品の文脈。
緩急の付け方が秀逸。
しかも緩の部分がその後の伏線になっていて読後感がとても素敵です。
未読の方はぜひ。
昨日のメイド百合特集にて森薫先生『シャーリー』を取り上げました。
ベネットが結婚すると勘違いしたシャーリーが
「結婚しても働かせてほしい」
とお願いをする「お願い」という回が大好きでして。
対するベネットの返答
「できるだけ長く一緒にいたいのよ」
の言葉に個人的には百合を感じます。