石川雅之先生『もやしもん』。
酔っ払った武藤さんの百合力の高さは私服がボンデージチックなインテリドSな長谷川先輩にもいかんなく発揮されていましたね。
先輩を下の名前で呼んで
「スッピンの方がかわいい」
と煽っていく武藤さんのストロングスタイルには感動しました。
ほろ酔い百合、素敵。
たみふる先生『付き合ってあげても いいかな』。
大学生主人公のみわが初めてお酒を飲んだ軽音部の飲み会の帰り道で、友人の冴子から恋人になりたいと告白される1話から始まるほろよい百合。
二人を見守る軽音部の面々の眼差しが優しくて素敵です。
『もやしもん』もそうですが大学生っていいですね。
収録の、しおやてるこ先生『やくそく』も素敵な社会人百合短編。
しおや先生の『レモネード』や『たまりば』(百合作品ではありません)が好きなのですが、それらと同じく思い通りにいかないもどかしさの中に希望が感じられて素敵。
『アタシのセンパイ』とはまた違った作品の魅力があります。
また会えないかと考えていたところ、ツイッター経由で推しの公演チケットの譲渡をしてくれたのが映画館で隣になった彼女。
偶然を生かして深い仲になることはできなかったものの、ツイッターからメルカリのアカウントを特定してしまい…。
戦場に兵器として向かった生徒たちが命を落として帰ってこないような死と隣り合う日常の中で、シーナとミミが掃除をしたり、花冠を編んだり、クッキーを焼いたりと思い出を積み重ね、少しずつ変わっていく姿が切なくも美しいです。
フィール・ヤングで連載されている『夢の端々』においても、貴代子とミツが役割期待を演じる様子が描かれていて発売がとても楽しみです。
「結婚なんて一生しない。だからあなたもしないで」
「………うん」
の会話で浮かび上がる主客の結び付きなどとても素敵。
実はるりこがもらったこの口紅が"姉"のナッちゃんが今日子さんにあげたものだった、というところからタイトルの『姉の友人』にあるナッちゃんと今日子さんの関係が語られていくのですがこのパートがとても素敵。
人を好きになる楽しさから、好きでい続ける難しさ、さらにその先が描かれます。
蘭にとって自分が一番でありたいと願っていた金枝に対し、蘭の口から語られた
「私、今………女の人に咲いてる」
という残酷な一言。
いばら、蘭、金枝の三角関係百合が今後どうなっていくか気になる『花待ついばら めぐる春』
執筆活動も学校生活も父によってもたらされる作家たちとの付き合いも、社交的に振るまい全てそつなくこなしながら、代わりに誰にも本心を見せなかったリカが、天才・響を前に負けたくないと心の底から願い、あがき、悶える姿が胸をうちます。
恋を超える友情 = 百合
横槍メンゴ先生『レトルトパウチ!』の完結巻を読んで幸せな気持ちに包まれた夜。
人見知りの転校生と天然水泳部員の学生百合『夜と海』の郷本先生が描いた社会人百合が読めたのも個人的にはとても嬉しい。
厳しい先輩OLの冴島さんと、後輩OL真山さんの関係は一筋縄ではいかないものがあって素敵でした。