最新話の舞台はバーベキューなのですが。
人妻×バーベキュー
という組み合わせがはらむドラマとスリルについては片倉アコ先生『昼下がりに、また。』2巻に詳しく描かれているのでご興味のある方はぜひご一読を。
しろ先生といえば『ヤマノススメ』でお馴染みですが、今作も風景描写がとても美しいです。
そんな「人生観を変えてくれるくらいのすごい景色」の中でチサトさんと触れ合ったミトが
「またこんな世界に私を連れて行ってほしい」
と願う姿がとても素敵でした。
実は気難しい性格で友達が少ないというチサトさんがミトをたらす姿がギャップがあり、個人的にはそのあたりの描写も好きです。
"性と生のあわいに"をテーマに官能小説特集を組んでいる『小説現代』7月号。
収録読切の夏樹玲奈先生『シスター』で描かれる姉妹の関係が素敵でした。
「男なんていらないでしょ。私がずっと一緒にいるよ」
と妹に執着する姉と、そんな姉に対して
「お姉ちゃんが私のために泣いてくれても、
取り巻く状況が変わってしまってもスイの本当の気持ちに寄り添いたいと思うショーコと、取り巻く状況が変わって苦しい渦中にありながらもショーコの思いに応えようとするスイの関係が素敵です。
一木けい先生と三浦しをん先生の対談で述べられる
「お互いを肯定するだけではないし、 (続く)
松浦理英子先生なとが述べるところの皮膚の快感が描かれる作品として。
『熱帯夜』『防波堤』で性行為をせずに眠る二人が描かれる中で、先述の『雨の降る国』も皮膚快感への言及と、それから異性との遠い距離感があり。
肌の心地よさで結び付く関係っていいなぁ、と思う夕べ。
『妄想少女オタク系』の紺條夏生先生が紺条なっぴ名義で描いた『紅唇』。
付き合った女の子は、自分を無条件に愛して欲しくて何度も何度も
「私のこと好き?」
と聞いてくる美しい人だった、という学生百合。
その娘の奔放な性に疲れたはずの主人公が、別れた後もその子を忘れられない姿が切ない。
9月24日(月)21時~
「食欲の秋 ご飯を一緒に食べる百合シーン特集」は甘々、ほのぼのから殺伐までご飯を食べるシーンだけを沢山見ようかと思っています。
オススメのご飯シーンも募集中。
※画像は 榛野なな恵先生『ピエタ』。海辺の一軒家で巣籠もりをする学生二人の百合ご飯。
明日の百合文壇バーのために楽園のバックナンバーを読み返している途中、宇仁田ゆみ先生初のガールズラブ短編『モコ』を含む作品集『ふかしぎ草子』が11月30日発売と知りました。
楽しみです。