ものすごく根本的なことを書くのだが、今の今までこれを「5ドルでリングサイド席を買って残り15ドルは小遣い」という豪快なキャラクター演出だと思っていたが「5ドルのリングサイド席×3人分=15ドル。残り5ドルを3人で割って1.6ドルでコーラ」という割としっかりした計算である気がしてきた。
手塚治虫の作劇上のあざとさみたいな奴があって、これが2時間の映画だと見てられんないんだけど、後年の長編漫画になると、あざとさの振幅が全体として、みごとな深み、苦味になるのな。ここまでの境地に到達した漫画家っていないと思う。もっと見たかったけど死んじゃった。
ドーベルマン刑事の映画版。再RTするけど、これら全部セットにしないと理解できないよな。深作欣二が心情的、立場的に体制側のヒーローを撮りたくなかった、そのまま撮るわけにはいかなかった…みたいな当時の空気。 https://t.co/Oes7ijS5xs
今この絵を描いたらこんなもんじゃ済まない。物凄いレベルのマリー・アントワネットやパリを要求されるし、有能なアシスタントが全力で描いちゃうはずだ。んで想像できるのだけど、マンガとしてこれほど面白くはならない。だって作者の集中力は有限だから。お話で頑張るしかないから面白いのである。