谷口ジローである。読み返すたびに「ああ、忘れていた。こんな風に描かなきゃいけない」と思い。読み終えるたびに「ああ、忘れていた。読まなきゃよかった」と思う。描けるわけなかろう。なんでこんな漫画があるんだ。他が困るだろう。もっと雑に手を抜け。西原理恵子を見習え。
これさあ、本当に襲ってくるバージョンを作るべきだと思うんだ。権利がややこしいけど、ジャッキー・チェンがいいと言えば通るんじゃないかな。多分。
「キャプテンの丸井」みたいな作品が好きだ。足りない部分を必死に何かで補う、その過程こそに燃える。なぜなら人間は所詮卑小な存在であるからだ。「たっぷり贅沢に作りました」みたいな作品を見ると逆につまんない。これは多分世代によるもので、丸井を貧乏くさいとしか感じない人も多かろう。
トランプとクリントンの争い。漫画だったらここで謎の第三勢力が登場するよな。んでこれまで反目しあってた二人が共同戦線を張って立ち向かうよな。んで淡い恋とか芽生えるよな。見たくないけど。
山下達郎に「アトムの子」というのがあって興味深い。アトムを百万馬力と歌うのだ。今日アトムは十万馬力と言われる。瞬間的に百万馬力を得たが、その傾向は作者自身に否定されたからだ。だが山下達郎のようなリアルタイム読者には「百万馬力のワクワク感こそアトム」という意識があったのではないか。
このブルース・リーの呪力と流行のファミコンがマリアージュというか悪魔合体するとこうなる。やっぱり当時大人気の北斗の拳まで混ぜてあるという大サービス。「ああ播磨灘」と「課長島耕作」を混ぜたオレが言うのもなんだけど、こういうのは2つで十分だぞ。わけがわかんなくなるからな。