昔のマンガでよくあった「何があっても1ページ四段組」みたいなのに憧れるのである。難しくてようやらん。でもこれが習得できればもっと話の密度感が出せると思うのだ。いや32ページとか使えばいいのかもしれんがそんなに描いている時間もないのだ。
もうこんなことを描くマンガは登場せんと思う。理由は描ききれないから。描いている内に時代も価値観も変わってしまうから。陳腐化してしまうから。だけどそれを理由にこうした挑戦がきちんと評価されなくなるというのは、ただの大風呂敷と並べられてしまうのは、非常につまらんことだと思うんだ。
ちなみに「8bit年代記Stage02」におけるPCエンジンの好敵手(考えるな感じるんだ)セガマスターシステムの扱いはこちら。
「昔の未来図は車が飛んでいる」について、実は小松崎茂は言うほど飛ばさないことについて記しておきたい。「飛ばしてください」のような依頼がなければ、むしろ空想上のリアリティとして、あえて飛躍を避けたかった部分ではないか。その点では手塚治虫の「鉄腕アトム」の印象が強いのかもしれない。
ここらへんの図像はセットで覚えていたい。我が身を振り返って思うに「部下を救うザク」に「ええ~」と感じるオレは、おそらくガンダムを今よりもずっと大真面目に見ていた世代なのである。石原豪人による坊ちゃん解釈もどうかと思う。だけど三国志相愛図までくると「笑えるからええやん」なのだ。