[読書記録]土屋健『化石になりたい よくわかる化石のつくりかた』技術評論社. 2018.
「死んだら化石になりたい。そんなふうに考えたことはないだろうか。」ないない。
全身コンクリーションしたイラストは諸星『暗黒神話』の石の卵だ。
古本市でガロを見かけるとつい買ってしまう。1968年1月号。カムイ伝では竜之進が「武士として生きるには...」と言い、長八の宿のジッさまは富士山が「真正面に...デーンさ」と言う。水木サンの描く長井勝一的おっちゃんがいい味出してる。
この半年後に「ねじ式」が登場する。
[読書記録]山本おさむ「今日もいい天気 田舎暮らし編」双葉社 2013年。
福島の田舎暮らしコミックエッセイ。
手作りの椅子の話が、つげ義春の李さん一家のようなテンポと落ちで好き。「僕の自称・民芸調いすは アダモステの首台へと 姿を変えたのだった。」
しかしこのあと2011.3.11が来る。
[読書記録]蛭子能収「復活版 地獄に堕ちた教師ども」青林工藝舎 2016。「愛の嵐」はガロ1976年7月号で読んでいる。コンクリートの割れ目から硬貨をほじり出すシーンがずっと頭に引っかかっていた。しかし、自作解題には「恋愛マンガと考えてくれると嬉しい」とありエー?となった。
[読書記録]仲能健児「アジア夜話」KADOKAWA 2016。強烈なインド世界。深夜バス、マリファナ、泥棒、火葬、聖者、寺院、亜大陸列車、ビリー、チャイ、シタール、リクシャー、発熱、幻想、バッタ、読んでるだけでトリップしそう。主人公のアタマが実に奇妙。
[読書記録]陽気幽平「怪奇貸本収蔵館第5号 陽気幽平編」グッピー書林 2019年。
本多恒美名義の作品。「とり小僧」と比べトンデモ度は控えめ、意外に笑える作品なのだった。必然性なきクスグリに脱力する。緊迫のアジト潜入シーンで「おしりが大きくてスイマセン」のくだりは必要なのか!?
[読書記録]守村大「まんが新白河原人ウーパ 1巻」講談社 2015。
漫画いが未開の山を買い、ひとりで伐採、整地、ログハウス建築。
地面に木の棒で線を引き「ここが家たあ!」て宣言、ウホホ踊りをするところが最高に好き。