「奇跡の水」とか、誰が買うねんって思ってたけど、ガンプさんの癌闘病漫画『断腸亭にちじょう』を読むと分かる。癌の進行の恐怖を抱えたまま、病院ではただ"検査"ばかり。たとえ怪しい“治療”でも、せめてもの気休めを求める切実さ。
それにつけこみ暴利を慾る人間はクズ。
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谷口菜津子さんの『教室の片隅で青春がはじまる』、一話から共感の嵐が吹き荒れてる🌪
ともちゃん(恋人)のお母さんに呼び方を尋ねる高橋くん。さり気ない一コマだけど、こういうところに『自転車屋さんの高橋くん』の、他者ときちんと向き合うことの大切さが表れていて良い。(しかし、これはなかなか出来そうで出来ない!) https://t.co/iPpYHZ7qMb
かといって、流行やステイタスに敏感なえっちゃんはえっちゃんで、そのファッションも含めて魅力的なキャラクターとして描かれているし、(時に余計なお節介があったとしても、)彼女の興味や知識をバカにしたりは決してしないのも『るきさん』。
高野文子『るきさん』。
バブル只中の『Hanako』連載ながら、雑誌が吹聴する流行やステイタスに流されないるきさんは、"のんびりマイペース"の言葉では片付けられない。
このコマでえっちゃんが読んでるのがまさに『Hanako』で、るきさんはそのライフスタイルを「やーよ こわい」で一蹴してしまう。
“妻”や“母”、時には“嫁”であることを求められる「家庭」という入れ物の中で少しずつ、自分というものを削りとられていく32歳の女性の繊細な心のうちと、それを取り戻す自立への歩みを、平穏な日々の営みの中で描いた、やまだ紫『しんきらり』。
またまだ読まれるべき作品で、絶版は惜しい。