古本で定期的に入ってくる『美味しんぼ』だけど、値付けの時にパラっと開くと思わず読み込んでしまう。
このジャガイモをバターでことこと4時間煮込む「ジャガイモのバター煮」は作ってみたい🥔
(『美味しんぼ』67巻「ジャガイモ嫌い!!」より)
谷口ジローの『歩くひと』は、決してほのぼの漫画では無く、カルト映画『泳ぐひと』から着想されていることからも伺えるように、そこはかとない狂気を孕んだ作品でゾクゾクする。これがバブル期に描かれたことも含めて。
大判でページも開きやすい愛蔵版を是非。
もっとも、この4コマでは、本来の”オチ”にあたるところに「アメリカで飼われている日本猫はもう日本猫じゃニャイのか…」という台詞があります。
”日本猫”が日本産の猫の、品種の総称を指すのであれば、そのような喩えをナショナル・アイデンティティ絡みの話で持ち出すのは、レイシズムの表れです。
ってか、他にも第二部第1章「シンガポールとマレーシア 海南チキンライス・ホーカー・ニャニョ料理の帰属」などなど、各章でもはや、ちょっとした新書一冊に匹敵するレベルの充実が過ぎる内容で、これで2500円+税は圧倒的破格。
画像は全く関係ない川勝徳重『電話・睡眠・音楽』の一コマです。
「刃牙が独歩が、薫が、勇次郎が、どの男とどんな風に結ばれるのか、あるいは結ばれないのか。それを考えないで生きていくことは、もはやできないのだ。」
戸板康二『芝居名所一幕見』は、歌舞伎芝居に描かれた江戸の、現在の東京への変遷を見る一冊。
現在の東京といっても、出版当時の1952年現在なので、芝木好子の小説の舞台にもなったネオン輝く赤線街、須崎パラダイスも現役だったりするから面白い。
「緑の歌」で、緑の持ってるパスポートが、公式の「中華民国/REPUBLIC OF CHINA」ではなく、「台湾/REPUBLIC OF TAIWAN」表記になっている点について誰かに解説してほしい!