これは、約半年後に描かれた「ONE DOWN」での「明らかに意図的とわかる表現」への布石だったと言えるでしょう。本来使わない部分を使うことは、マンガの描き方における常道、暗黙の了解に対する疑問からの実験であったと思われます。こうした実験が積み重なって「大友克洋」が形成されていきました。
『AKIRA』1巻の初刷りは大量に刷ったうえ、発売前重版(奥付け同一)で突貫工事で刷られたからか、インクの薄いページがちらほらあることが知られていますが、今回手持ちの初刷り3冊を比較したところ、薄いページはまちまちでした。3冊の縦の並びは変えてません。薄いところはホントに薄いなー!
ちょめさん前回欠席だったから久し振りの新刊楽しみですな。また凶悪な背景描いてますねえ……これでまったく大友マンガを通っていないというのが時代の流れを感じさせる。画像は『別冊漫画アクション 1977年7月1日号』掲載、大友克洋「星霜」の1枚。当時これに同業者が椅子から転げ落ちたという……
無事本が完成しました!高寺彰彦未完の大作『失われた水平線』並装100頁1800円(+税)MOMマンガ作品保存会<One&Only>シリーズ第3弾。8月25日(日)コミティア129、マンガ論争【企業11】、漫画の手帖【に09a】にて初売りです。ティアでは税抜き特価。山本二三氏の表紙が目印。是非!
この辺とか、この辺とか、全くの模写ではないんだけど、見ればもう「あーやってるなーw」と分かる土田世紀『未成年』
僕が大友作品を好きなのは、絵がきちんと生活やそれこそ「位置」を示しているからだと思う。大友作品で一番好きな「GOOD WEATHER(ペンギン編)」なんてホント、ストーリーはなくてただ普通(ちょっと変)の出来事が連なるだけなんだけど、きちんと描写されているから何度読んでも面白い。
「象(ぞう)った」とは。これだけ大量に初刷りを発行したこの本でこの誤植(誤ルビ)は超絶恥ずかしいな……
今日は最後に、団地入り口のタバコ屋で、エッちゃんが果たせなかったおつかいを代わりに終わらせてきました。時間が経ちすぎてマイルドセブンがメビウスになっちゃったけどね……