無事本が完成しました!高寺彰彦未完の大作『失われた水平線』並装100頁1800円(+税)MOMマンガ作品保存会<One&Only>シリーズ第3弾。8月25日(日)コミティア129、マンガ論争【企業11】、漫画の手帖【に09a】にて初売りです。ティアでは税抜き特価。山本二三氏の表紙が目印。是非!
これちゃんと永田町駅でも国会に一番近い改札横に貼ってあるのすこ
大友さん周りの方々には、本になってない作品がホント沢山あるんだよねえ。マンガ『AKIRA』アシスタント第2号で屋台骨だった末武康光さんの「蚩尤伝」全8回351頁(未完)とかね……未完だしね……。高畠さん今さんに加えて楽書館の水野さんまで駆り出されて手伝った作品(SFアドベンチャー1989)
これは、約半年後に描かれた「ONE DOWN」での「明らかに意図的とわかる表現」への布石だったと言えるでしょう。本来使わない部分を使うことは、マンガの描き方における常道、暗黙の了解に対する疑問からの実験であったと思われます。こうした実験が積み重なって「大友克洋」が形成されていきました。
この辺とか、この辺とか、全くの模写ではないんだけど、見ればもう「あーやってるなーw」と分かる土田世紀『未成年』
「レラの角笛」は未完に終わった『ナムチ』の直後の作品。大きな世界観の第1部ですが、これだけできちんと終わっている読み切り作品。高寺さん渾身の作画によるド・ファンタジーです。1993年に『月刊アスキーコミック』に2回に分けて掲載されました。読んだ方は少ないかもしれません。
僕が持ってるガンケオンムさんの作品はこの二つだけですかね……もっと集めようと思いつつなかなか手が回ってませんでした。特にこの「動物園で見た赤とんぼ」の扉なんて、デビュー前の大友さんが影響受けてる感じです。他も読みたい!
『AKIRA』1巻の初刷りは大量に刷ったうえ、発売前重版(奥付け同一)で突貫工事で刷られたからか、インクの薄いページがちらほらあることが知られていますが、今回手持ちの初刷り3冊を比較したところ、薄いページはまちまちでした。3冊の縦の並びは変えてません。薄いところはホントに薄いなー!
昨日のくだん書房20周年祭では、くだんさんが秘蔵の品として、87-88年の広島大学誌を持ってきて見せてくださった。こうの史代さん!もうほとんど出来上がってるな……!史男と名前で遊んでいる作品も。なおこれより前のはペンネームじゃないので割愛。
僕が大友作品を好きなのは、絵がきちんと生活やそれこそ「位置」を示しているからだと思う。大友作品で一番好きな「GOOD WEATHER(ペンギン編)」なんてホント、ストーリーはなくてただ普通(ちょっと変)の出来事が連なるだけなんだけど、きちんと描写されているから何度読んでも面白い。