「恋する民俗学者」web最終話校了。
花袋がようやく自分の文学を自覚。
「恋愛」の部分は虚実入り混じり、しかし、例えば、この最終話も花袋が戦地で見つけたリボンを美千代(「布団」ヒロイン)に送る下りは花袋書簡が根拠。
自分で言うのもなんですけれど、かなり傑作。
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書き溜めている学習まんが「まんがでわかる柳田國男」
今回は『青年と学問』で危惧した「国民の妄動」とは何か、という話。わかりやすい説明の仕方は必要だと思うけど動画でどうこうじゃなくアナログで資料踏まえて手間かけて、という。公開はオンラインで無料配信。来年春以降。
遠野物語』は「農村経済学」の試みで社会政策の基礎研究だったんだよというところはなかなか理解しにくい。しかし葉舟とか藤村はその意図を承知していたのは直後の書評でわかる。その上で詩人柳田を惜しんでいる。柳田の「うたのわかれ」の書は『遠野物語』です
『日本大衆文化史』という今年作った本は海外の日本研究の大学3、4年生を想定した教科書だが、事前調査では今流行りのまんがアニメを扱うとどの国でも食らいつきがいいという先生方の要望が多く、しかし敢えてしなかった。人気アニメの届く力に便乗して何かを届けない、という節度は必要ではないか。
戦時下の外地の漫画家としては朝日新聞から上海の新聞「大陸新報」に送りこまれた可東みの助がいる。上海で活動する日本人漫画家の「大陸漫画倶楽部」、枢軸国寄りの外国人を加えた「上海漫画倶楽部」、「鉄扇公主」の万兄弟への接近など「政治」に翻弄される。敗戦後、帰国。妻や乳飲み子と入水自殺。
「ヤングエース」次号、「まんがでわかるまんがの描き方」校了。
今回は少女マンガ表現を「レイヤー」概念で解析します。
「少年マンガ」と「少女マンガ」の形式の違いは「レイヤー」概念を使うと歴然とします。
フィクションですがちょっとした細部で一次資料の裏付けがあったりします。南京で日本が行った映画館が使用可能かの調査報告。立川が読んだ報告書。 https://t.co/PD1OVphEmk
まんが役絵巻シリーズ「稲生物怪録」、配信は4月ごろ、コミックウォーカー とニコニコ静画で「週間」ペースの更新で準備中。
またどこかが本にしてくれるといいなあ。
「ヤングエース」次号、10連休進行、校了中。「八雲百怪」。
チラリと見せます。
最初の八坂堂店主?ハーンが手にしてしまう本は?
柳田國男はロマン主義文学を捨て、ただの日常に戻ろうとした時、親友の田山花袋の家に行こうとして道に迷いたどり着けない。「恋する民俗学者」で描いたが、実話。新しい日常でなくただの日常への着地
はかくも難しい。
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