吉元正(バロン吉元)の貸本単行本の読者イラストコーナーは極めてレベルが高く、既にマニア読者しか残っていなかった貸本誌でもひときわマニア層の支持を得ていたのではないかと思う。この3名は各種貸本誌で松森正と上位を競っていた。
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真崎守デビュー5作目「波は何も云わない」(1961)はつげ義春「手錠」(1959)と同じような話で、絵も似た感じがします。つげ義春先生によると「手錠」はもともとつげ忠男先生の作品を自作として発表したものだそうです。手錠につながれて取り残されるという設定は他に原案があるかもしれません。
モンキー・パンチはMAD誌のなかでもモート・ドラッカーに影響を受けたと語っているけど1961年から連載されていた「SPY VS SPY」には影響されていないんだろうか。女スパイが白黒スパイを翻弄するあたりも似た感じがする。
漫画ストーリー誌昭和39~41年連載の清水崑「かっぱ放題」。毎回「剥ぎ魔」「開け魔」などの「○○魔」の河童が出てくる2ページ作品だけれどこれが面白い。これほど自然体な感じで漫画が描けるものかと思う。
このイラストレーターの菊地は深井国か杉村篤のはずだけど、杉村篤のサイトの写真と見比べると杉村篤のような気がしてきた。杉村篤は昭和42年2月頃だと青年誌で漫画を描いていたのでこのセリフは整合がとれてないけど、谷口ジローのアシスタント期間中に聞いた話をミックスしたもののような気がする。 https://t.co/rozPXmTVKl
「親分子分」で駕籠といざり車が競争する場面がありますが、手塚治虫「来るべき人類」(1956年)でいざり車が出てくる場面も「親分子分」ぽい感じがします。
別冊漫画ストーリー昭和42年8月号八州一彦「霧の中のサラリーマン」。出張先の町のバーで地作りのウィスキーを飲んで異世界をさまよう話。この最後の終わり方が素晴らしい。3作品しか残していないようなのが惜しまれる。
もう一人のモンキー・パンチ(加藤輝彦)の昭和38年少年マガジン連載作品「猿とび小源太」。絵は一彦風でていねいに描いているけど個性が弱い印象。一彦の著作「コミック入門」では講談社の仕事をしていた弟に嫉妬していたような記述がある。
こないだ拾ったジャンプにコブラ連載前の読み切りが載っていたけど単行本に未収録らしい。ただし、内容を修正してJC第4巻1話に収録されているとのこと。読み切りでクリスタルボーイだったものがJCではハンマーボルトジョーに変わっている。