『よつばと!』1巻の「翻訳家→こんにゃくや」比較。
「PENERJEMAH(翻訳者),TULIS MENULIS(書き込み→書く仕事?)」から、
「PEMERAS (スクイーザー →つぶす,しぼる) ILIS-ILIS(こんにゃく)」と、
単語の語感を似せることで洒落をキープしている。
タイ語版の #よつばと はいくつかある翻訳版のなかで唯一絵を左右反転しているのが特徴。
オノマトペ類がすべて描き直されているなど手間かかっている。
『よつばと!』1巻の「翻訳家→こんにゃくや」比較。
フィンランド語はいまいち情報が無いのだけど、
「HÖYLÄÄN KÄÄNNÖSTÄ.」→「HYYTELON KÄÄNTÄJÄ!(ゼリートランスレーター!)」「え、ゼリー作ってるの?」とつなげている。
洒落として成立しているかは不明だけど、4巻に合わせたのかな。
『よつばと!』1巻の「翻訳家→こんにゃくや」比較。
ポーランド語では「HARUJE JAK KOŃ. (馬のように働いている)」と付け足すことで洒落をキープ。
「JAK KOŃ」が「馬のように」で、よつばは覚え違えて「KOŃJAK.」と伝え、風香は「KOŃ(馬)…?ああKONJAK(コンニャク)?」と解釈。
『よつばと!』各言語比較。
ポーランド語はローカライズがすごい丁寧で、オノマトペを始めとして背景の日本語類をすべて現地語で書き換えている。しかもパースも揃ってて綺麗。
同じく全変更の韓国版と比較するとこんな感じ。
『よつばと!』の「つくつくぼうし」日本・台湾・韓国比較。
台湾版は鳴き声を「尖尖小帽」と音写したうえでツクツクボウシの中国名「寒蟬」も使っている。
ここから数話「つくつくぼうし≠セミ」の勘違いが続くのでここでセミと判明するとまずいのだけど、台湾版は注釈を入れてつじつまを合わせてる。
この「翻訳家→こんにゃくや」は4巻でも登場するので、部分的に洒落を成立させるとつじつまが合わなくなってしまう。
ちなみに台湾版は洒落を諦めて注釈を入れている。
『よつばと!』1巻の「翻訳家→こんにゃくや」比較。
韓国版は「번역 쟁/이야.(翻訳 屋/だよ)」→「곤약/쟁이.(こんにゃく/屋)」と改変無しで洒落をキープ。(発音が「ボニョ チェン/イヤ」→「ゴニャ/チェンイ」で似ている)
ちゃんと洒落が成立する翻訳になっててすごい。
『よつばと!』比較。
台湾版は基本的に背景の修正を伴う改変を行わない方針らしい。
ただエフェクトだけの「ざしゃーっ!!」のページはうまく消した上で置き換えてる。
『よつばと!』各言語比較。
台湾版はオノマトペを打ち文字で表現する方針のようだけど、置き換えるところとそうでないところの区別は分からない。近いニュアンスの言葉が存在しないのだろうか。
韓国版は全部書き文字で置き換えているので、比較する上では一番面白いかも。
韓国語は日本と同じく縦書きが可能な言語だからか、オノマトペや看板などもほぼすべて現地語に置き換えられている。
連載が進むほど背景が緻密になっていくのでローカライズも大変そう。
かつて存在した あずまきよひこ先生のページには『よつばと!』の解説が載っていたのだけど、現行設定と微妙に違うところもあって面白い。(とはいえ本編に特に関係はないけど)
初期設定はジャンボ家の軽トラだったけど、13巻だと軽トラをジャンボにあげたことになってる。
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