鬼という名の悪役達の死を描いた『鬼滅の刃』だが、やはり突出した出来なのが鬼舞辻無惨の最期だろう。
討ち倒された後に炭治郎の体に巣食い精神世界の場で尚も足掻くその様は、まるで主役と悪役による片想いのラブロマンス劇の様だ
一枚絵としても完成度の高い場面であり、嫉妬を覚える程に出来が良い
エースを殺めた赤犬に、コラさんを殺したドフラミンゴよりも、ベルメールさんを殺害したアーロンの描写のが未だにインパクト強し。
ワンピ史上最凶最悪の悪党で最も最低な悪役は、やっぱりアーロンだなと思う懐古厨なのです。
シン・エヴァンゲリオンを観て庵野監督の人となりに興味が湧いたので、安野モヨコの漫画『監督不行届』を読んでみた
自身の夫、庵野秀明をモデルとしたカントクくんとのオタクライフを、実話と創作入り交えて楽しく展開させている漫画だ
その話の面白さの肝はやっぱり、カントクくんの奇抜ぶりにある。
みんな大好き、からくりサーカスのラスボス、フェイスレス。
白金、ディーン、貞義、フェイスレスと各々違った特性を持ちながら、最も顔芸豊かで嫉妬にまみれた貞義のバージョンが特に好きだったり。
でも投げやりなメンタルで退廃的だった、最期のフェイスレス=白金の時も捨て難い。
「ライバルキャラ」とは実に面白い区分けをされたキャラクター表現だ
敵対はすれども完全なる敵=悪役とは違い、主人公と身近に感じられる等身大の描き方をされた"好敵手"といった別名でも呼ばれる
そんなライバルキャラの紀元と成り立ちの歴史を、様々なジャンルから一旦整理してみようと思い立った
永井豪による漫画『デビルマン』に登場した飛鳥了もまた、美形悪役として早い段階での特徴が見られる。
主人公、不動明の親友であり宿敵デーモン撲滅の為の協力者だったが、その正体はデーモンを率いる神である大魔神サタンだ。
両性具有という設定と、明に対する執着は退廃的なロマンス要素を見せる。
道徳規範から外れた非道なるロックの犯罪行為は、ある種の痛快さをも読者に与える。
唯一心を許した親友への葛藤や対立等、本来の主人公トッペイを差し置いて物語の筋は、如何にロックが世界と敵対して闘って行くかがメインな悪漢漫画となった。
1972年から始まった萩尾望都の少女漫画『ポーの一族』では、吸血鬼は「バンパネラ」という総称で呼ばれる。
悠久の時を生きる永遠の美少年エドガーと、その連れ合いとなったアラン。
2人の耽美なロマンス模様は、それまで怪物として畏怖される吸血鬼の在り方に、新たな解釈と方向性を示したのだ。
「週刊誌の作り方知ってるかい?」や「給料のいらない従業員」とか、漫画の名言は大体パトレイバーで事足りる感。
漫画版パトでの後藤隊長と内海課長は、当時のゆうきまさみの思想を代弁する特別なキャラクターだったように思う。
#後世に残したい漫画の名言
『幽☆遊☆白書』の宿敵だと、戸愚呂弟や仙水忍などの最期は綺麗な退場の仕方をするが、作中一番の悪党でサディストの戸愚呂兄は最も異質な最期を迎える。
死なない体故に永遠の地獄を見せられる「『死』にすら値しない」その末路は、生殺与奪の権利を恐ろしい冷酷な手段で表した例だ。
シロさんの脳内イメージに出てくる、きのう何食べた版ジルベール
あの界隈では、『風と木の詩』は知ってて当然の教養なのだ。