日野日出志先生はメジャーデビュー作、蔵六の奇病、続く地獄の子守唄でいきなり伝説を創られた。子守唄の雑誌の表紙は「話題ごうごう」というよくわからない造語だし1ページ目は「少年画報の編集部は責任を負わない」だし、最後の柱は「みなさん気をつけなさいよ」という注意です
そしてどろろは優れた政治漫画でもある。最近の映画やアニメはこの大事な部分をきちんと描いていない。妖怪万代とは大衆を操る資本家の事です。小説を書いた辻真先さんは更に文章でトドメを刺していますね。サイボーグ009の太平洋の亡霊といい、素晴らしい仕事をなさってます。
どろろは妖怪マンガではありません。と言う手塚先生の言葉は嘘じゃない。百鬼丸は妖怪よりも戦に簡単に加担する侍を多く斬っている。3枚目のこの気の毒な侍も自分の女房子供の為に戦に加担して何の罪もない他人の子供を斬ってきた訳です。
昔から思っているけど大リーグボール1号って魔球なのだろうか?ほとんど精神世界。ニュータイプと同じだ。声優が同じなのは偶然じゃない。親父にもぶたれたことないのには毎回ぶたれていた飛雄馬への富野監督のアンサーフォローだろう。現場を放棄するとかライバルがかっこよくて天才とか共通点が多い
「小さな野獣」も素晴らしいが個人的には館友二さんの代表作だと思う「童歌は誰が唄う」。こちらは恐怖物でも子供が登場するわけでも無いが内容が深く、文学的で1970年に発表された短編漫画の中でも抜きん出ていると思います