アシュラのすぐ後にもう一つ発禁にされた作品が少年マガジンにあった。真崎守「錆びついた命」アシュラは残酷描写でやられたが、こちらは(思想)。この作品は三作の短編で構成されているが指定されたのは二作目しかし作者はこれは別件逮捕で本当は一、三作を指定したかったのだろうと言っていた。
これぞ隠れたSF大傑作漫画!関一彦さんの「オーム伝」67年9月に一巻が光伸書房より書き下ろしで発売された。内容が高度で様々な小説や漫画を取り入れてはいるが関さんの先駆性も高く完成度がとても高い。頭脳だけの宇宙生物トッパーが21世紀後半に地球にやって来て鮫や人間の脳を乗っ取り自在に操る
実はこのあばれパンチはイントロ部分だけではなく、作品の設定自体が興味深い作品だ。ドヤ街に住むケンカ自慢の少年がプロボクサーに叩きのめされ、復讐のために、同じドヤ街に住む元プロボクサーのおじいさんにボクシングを習うというストーリーである。当然梶原先生も、ちば先生も目にしていると思う
園田光慶先生がアイアンマッスルで劇画に革命を起こしたのは前にも書いたがそれに匹敵する傑作が挑戦資格だ!最初は暗黒街で記憶を無くした主人公が登場しその銃さばきからハードボイルドガンマンの話かと思うとアフリカの金の鉱脈に仲間と父を探しに行く物語になっていく。そこで原住民と戦う話かと
あっこれを忘れていた。水木しげる先生のサイボーグ!こちらは全然ヒーローではないけど…。つまりLIFE誌のサイボーグ特集を、水木、手塚、石森先生が見て興味を持ったという事でした。
手塚治虫監修、北野英明作、構想10年正義と感動のアクション巨編「ブレイブKEN」!!どろろの作者二人が組んだ夢のような企画!!………でもこの作品は存在していない。始まったのは手塚先生のクレジットが消えた「ブレイブ1」でした!?手塚先生はどこまで関与したのでしょうか?……
おろちの「骨」2つのエンディング。誘拐された子供を探すおろち。最初の一枚目が雑誌のラストシーン。「むせた空気がまいあがってきた」の不吉な文章で読者に想像させておわる。二枚目からは単行本で描き足した全て見せてしまったエンディング。どちらがいいだろう?私は雑誌版の方だけど。
手塚治虫原作「新選組」のドラマ化「君とゆきて咲く」が面白い。原作でヒロインが登場するがヒロインより鎌切大作との関係の方が熱い。先生が読者にわからないように込めた内容を萩尾望都先生は察知し感動して漫画家を志す。問題は原作の恐るべきひっくり返しをドラマでもやれるのかという事…