日本というのは進歩がないのだなあ、と思ってしまう。えらい人の孫だとか関係ないよねえ。みなもと太郎『風雲児たち』ワイド版7巻より

新谷かおる作品の「ウンチク」について、島本和彦氏の感想（島本和彦『新谷かおるになる方法』48ページより）。ネタ元（読んだ本とか）のクオリティに左右されるんだろうなあとは思うが、単純に知識の蓄積がものすごい。

武富健治『鈴木先生』の、社会的に人の行動を縛るものには「伝統」と「風潮」がある、という考え方を推したいですね…。7巻39ページ(honto電子版)。鈴木裁判…アツいね。 https://t.co/ErrXta8akc

90年代初頭のパソコンってこんなんだからな？ 新谷かおる『ぶっとび！！CPU』より。

「教員の親はグレがち」というの、武富健治『鈴木先生』1巻「＠げりみそ」で、典型的な偏見として提示される中村の台詞そのものよね。これに対する批判は、後に小川の台詞として提示される。P.8およびP.41。ちなみに中村を諌める鈴木先生は国語の先生。

AT車の左足ブレーキと言えば、やっぱこれだよね。新谷かおる『ガッデム』3巻146・147ページ（B6版）

このコマ割り！　あんまり見ないですよね。レース漫画ならではという感じ。よく見るとコピーが使われているようなんですが、作画コストの削減を演出として昇華させてる。すごい。新谷かおる『ふたり鷹』KADOKAWA/メディアファクトリー電子版５巻より。

次の見開きでコレですからねえ。緩急がすごい。新谷かおる『ふたり鷹』KADOKAWA/メディアファクトリー電子版5巻より。

藤子不二雄『女には売るものがある』はさまざまな解釈が可能な作品だ。ウーマンリブ運動に対する反発とも取れるし、逆転した社会の歪さを描くことで逆説的に現代社会の歪さを描いているとも取れる。でもこの作品で最も辛辣なのは「男はセックスがしたいわけではない」と看破した所だと思う。

今でいうと、松平定信ちゃんは緊縮派なのかな（みなもと太郎『風雲児たち』ワイド版7巻より）

「女性の体を性的に消費している」という批判を胸を張って否定できるかというと、そうではないかな、という感じはする。「宇崎ちゃんの体型や言動が性的に見える」というところを「つかみ」として使っているところはあるかな。第一話最初のページ。「エロい目で見る方が悪い」とは言えるかもだが…。

これね。『ふたり鷹』じゃあなくて、『左のオクロック！』だけど。MF文庫版（電子書籍版）63ページ。