「和風ファンタジーが足りない」というのは間違いなのだろうが、僕的には 
「ちょん髷つきの和風ファンタジーがもっともっとほしい」 ので、
よろしくお願いします。 
   さくたつ。さん@sakutatsu123のデビュー作「ココロフレーミング」が「まんがタイムきららフォワード」3月号に掲載! 美術科生徒の優良は心をこめた絵を教師にコテンパンにやられて落ちこむが、行きつけの画材店のくるみさんが思わぬアドバイスを……作者独特の可愛い少女たちによる優しい物語です。 
   若いミステリファンの人がさまざまな作家や作品と出会うたび新鮮な驚きや喜びを表明しているのを見るのはうれしいものだが、ある作家と出会い、みるみる夢中になってゆくのを目の当たりにすると、水木しげる翁描くお婆さんの心境になるのであった。「ああ、もう芦辺作品に戻ってくることはないのじゃ」 
   よくキャラクターの登場シーンは印象的にというが、これぐらいユニークなオープニングもまぁないと思う。衿沢世衣子先生『シンプル ノット ローファー』より。新刊買わねば。 
   丹羽文雄『小説作法』に芥子園画伝で絵を学ぼうと思ったけど、やっぱりデッサンの基礎からやらなければと忠告されたというくだりがあった。実はこの『芥子園画伝』、名画のパーツを切り出すことで、どう描けば山水人物家屋草花に見えるかという究極のイラスト素材集なのだ。まさに絵を字として描く発想 
   #この現場見取り図がすごいミステリ 
「赤死病の館の殺人」で特筆すべきなのは、コミカライズ版で宗美智子先生@micchi0109が描いてくださった第二の事件の現場。これ、実は漫画オリジナルなんですよ。小説本に再録したかったぐらい。ちゃんとお礼を言う機会がなくてすみません。 
   「宇宙少年ソラン」ガルー事件。いきなり「大阪市天王寺動物園」から始まるのでびっくり。さっき殺し屋と書いたのは不正確で、サロメもチールもただの悪者ではなく、超能力を駆使する新人類。とはいえ「悪の美少女」としての魅力にはまだ程遠い気がする。萌えは一日にしてならず。 
   「宇宙少年ソラン」第3話ガルー事件。あった、サロメとチール! チールは少年と思ったらただのオッサンだったし、サロメは宇宙人でもロボットでもなく女殺し屋だった。でも、こういうタイプの悪女は当時の少年漫画には珍しかったかも。それにしても、ソランってこんなに癖のある作画だったのか。 
   さいとう・プロ版『日本沈没』より。ここに登場する「総理大臣」には何やら石破首相のふんい気がある。少なくとも天災の起きた日に飲み会に行ったりはしなさそう。 
   おそ松くん連載末期の「六つ子対大ニッポンギャング」のスペクタクルシーン。こんなに面白いものが読めるなら月イチでもいいやと思ったのも確か。実は「列車・トラック・飛行機」の三手に分かれる話を、それと気づかず45年後に書きました。『スクールガール・エクスプレス38』です。挿絵は清瀬赤目さん