町田翠『ようことよしなに』
富山県の山麓でフラストレーションをもてあます女子高生ふたりの青春漫画、あるいは百合漫画。作者の初単行本だが腕は達者で、淡々としてるのに起伏にとむ要注目作だ。
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鬼八頭かかし『たとえ灰になっても』3巻
鬼ごっこ篇に突入。ルールは駆け引きを強調したものとなっており、『賭ケグルイ』的なギャンブル要素に、バトルロイヤル要素を掛け合わせるのに成功している。
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鈴木マナツ『コネクト』3巻
高校生のアニソン制作チームの物語は、いよいよプロとしての活動がはじまる。作者ならではの女子の可愛さは控えめである一方で、アラサー声優の純情がほとばしる場面など、さすがと思わせる描写をたのしめる。
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つっつ『おむじょ!』
高校生なのに、性的に昂奮するとおもらしする体質ゆえ、常におむつを着用する女の子をヒロインとするラブコメ。おむつを含めてファッションを丁寧に描き、悪趣味になりがちなテーマをバランスよく展開している。
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前原タケル『おはようサバイブ』
パンデミックで文明が崩壊したあとの東京で生きる、16歳の男女の物語。食うか食われるかのサバイバルと、ゆるふわエロスを両立させた世界観が魅力的。週刊少年マガジン連載。
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早川パオ『まどろみバーメイド』
屋台で酒を提供する、謎めいた女性バーテンダーの物語。酒のウンチクや人情話もいいが、イラストレーターのセンスで寓話的な空間を構築しており、読みごたえあり。
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江島絵理『柚子森さん』3巻
作者は自分の絵を見つめ直すため、この巻はアシスタントを使わずひとりで描いたらしい。結果として、謎めいた漫画家の特異な作家性が露わに。
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板倉梓『間くんは選べない』2巻
癒し系OLとクーデレJKを相手とする二股コメディは、エロ度がメーターを振り切り(なんと全5話で5回)、もはや『少女カフェ』の作者とは思えない領域へ。「なんでも描ける板倉梓」の本領が発揮されまくり。
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千田大輔『異常者の愛』
主人公を自分のものにするためには殺人も厭わない、ぱっつん前髪の少女・三堂三姫が暗躍するサイコスリラー。かわいさと狂気がリンクする点では、鍵空とみやき『ハッピーシュガーライフ』にも匹敵する。
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瀬口たかひろ『漫画家接待ごはん』
ま~たグルメ漫画かよ……と思われるかもしれないが、本作のテーマは漫画家と編集者の「打ち合わせ」。ベテラン作家らしい、豊富なあるあるネタがおもしろい。
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はんざわかおり『こみっくがーるず』3巻
つーちゃん巻。主人公を置き去りにして掘り下げまくり。母親と虹野先生との三者面談は、4コマと思えないほどドラマチックな展開に。
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仲谷鳰『やがて君になる』4巻
物語において決定的に重要なモノローグが、残酷な演出によって掻き消される。宙ぶらりんになった侑の鬱屈。表情をえがく点において仲谷鳰が天才なのを、だれしも認めざるをえないだろう。
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