須藤佑実『包帯少女期間』
百合系の短篇集。複雑でいて胸を打つストーリー、印象的な表情や風景を切り取る画力、そこはかとないユーモア。恐ろしいほどの完成度を誇る作品群だ。
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晴瀬ひろき『私以外人類全員百合』
女しか存在しない並行世界に紛れ込んだ女子高生が、こちらで百合の関係を育みつつ、元の世界へ戻ろうとする百合SF。コントラストの利いた絵柄とデザインセンスが見ごたえあり。
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仲谷鳰『やがて君になる』第44話
最終話直前の、侑と燈子が結ばれる回に焦点を当てる。完結したことで、作者の真の意図と、本作の歴史上の位置づけが明確になった。
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鈴木マサカズ/押川剛『「子供を殺してください」という親たち』
病識のない精神障碍者を説得し、病院へ連れてゆくプロの仕事をえがく、実話にもとづく作品。テーマは重いが、人間観察のおもしろさや、家族同士の重厚なドラマをたのしめる。
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春雨『JKすぷらっしゅ!』
つねに水着を着てないといけない、謎の女子高が舞台の4コマ。ヒロインは転校生でカナヅチ、困惑する姿がかわいい。とにかく全編水着水着水着で、夏にぴったりの爽やかなエロスを提供する。
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七都サマコ『そのアイドル吸血鬼につき』
突然引退を発表したアイドルに、ファンである男子高校生が理由を問い質したところ、彼女が吸血鬼だったと判明するラブコメ。どちらかと言うと女性向けの物語だが、ヒロインの美しさは一見の価値あり。
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はんざわかおり『こみっくがーるず』3巻
つーちゃん巻。主人公を置き去りにして掘り下げまくり。母親と虹野先生との三者面談は、4コマと思えないほどドラマチックな展開に。
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久野遥子『甘木唯子のツノと愛』
アニメーション作家として売り出し中の作者による短篇集。とぼけた幻想性のなかで、屈折したエロスが炸裂する兄妹ものの表題作が出色の出来。
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ちると『とっても優しいあまえちゃん!』
巨乳の小学生「あまえちゃん」と、マンションの隣の部屋に住む漫画家志望の青年が、母子みたく密接な関係になる危険なラブコメ(?)。下世話さと聖性のあいだの綱渡りがスリリングだ。
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絵がうますぎるので誰も気にしないが、この作家はすごく字がうまい。書き文字が絵の一部として機能している。全身美意識の塊みたいな人なんだろうか。
(仲谷鳰『やがて君になる』5巻)
坂野杏梨『さよならピーターパン』
アニメ制作会社サンライズとのコラボによる、ロボットSF漫画。設定はけっこう過激で、巨大ロボット文化についての解釈がおもしろい。あまりSFっぽくないフワッとした絵柄も、不思議なバランスに寄与している。
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冬目景『空電ノイズの姫君』2巻
マオのバンド活動が本格化し、夜祈子も歌手として別の場所で動き出す。心地よいけれど、かすかにざわざわする空気を感じられる作品。
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