HELLSING6巻p60のアンデルセン神父の台詞は、1969年の東大安田講堂事件にて壁に書かれた落書きが元ネタだと思います
「君もまた覚えておけ
藁のようにではなく
ふるえながら死ぬのだ
一月はこんなにも寒いが
唯一の無関心で通過を企てるものを
俺が許しておくものか」
#ヘルシングのここに痺れる
普通の漫画であれば命乞いと取られかねないこの超名シーン
自分の解決能力を超える苦難に対峙した時に諦めるか、戦い続けるか、という命題
吸血鬼とはその時に諦めてしまった存在で、故に旦那は人間を尊敬している
08話「私の周りには硬化テクタイトが貼ってある。その銃では傷もつかんよ」(ガーゴイル)
作中のオジリナル物質「テクタイト」はヘルシング8巻p55でマクスウェルの入っていた強化ガラスにオマージュされている
ベルスタア強盗団
平野耕太先生が個人的トップ10に挙げた漫画の一つ
実在の人物の伝説を描いた西部劇漫画で、主人公のデザインはセラスの元になったのかもしれません
保安官助手のマイルズ(MILES)はミルズ(MILLS)と呼び間違えられている
多分ドリフターズのミルズの名前の元ネタだと思います
皇国の守護者を読んだ人には自明な事ですが、
「88mm!!そいつは素敵だ 大好きだ」の元ネタと思われる、新城少佐の「そいつは素敵だ。面白くなってきた」は、負け戦で悪化していく戦況に対する台詞であり、ヘルシングに於ける使われ方は逆説的という訳ではなく至極真っ当なものだと思われます
プリンセス・オブ・ダークネス(田沼雄一郎)
平野耕太先生がトップ10に入れた漫画の内の1つ
アーカードの黒犬獣、ヤン・ヴァレンタインの台詞はこれが元ネタであるようです
三角帽の白兵達も登場します
「コンスタンティン」(日本公開は2005年4月)
平野耕太先生が挙げた悪魔祓い映画。HELLSINGの聖釘に針金が巻かれているのはこれが元ネタと思われる
映画内の聖槍はハプスブルク家に伝わり現在ホーフブルグ宮殿に展示されている物がデザイン元と説明され、神聖さを増す為に針金で聖釘が固定されている
21話「久しぶりだねネモ君」(ガーゴイル)
HELLSING4巻p118 少佐のアーカードへの台詞の元ネタと思われる。
主人公サイドの長、ネモ船長は過去に滅びたアトランティスの国王。36話からは髭が伸び、ヴラド三世時代のアーカードと似た顔になる。亡国の王という設定と顔のデザインが符合する
#ヘルシングのここに痺れる
13課は来世利益すら求めていない所
殉教すれば天国へ行かせて貰える等という甘えた狂信でなく、「汚れ役をしている我々は死ねば辺獄に落ちる。ならば地獄へ下って悪鬼と戦おう」という自己犠牲の極限を体現している所
36話ではガーゴイルの空中戦艦の二番艦の名が「デウス・ウキス・マキナ」と呼ばれていた。少佐の飛行船も同じ意味の「デクス・ウキス・マキーネ」である。(HELLSING4巻p197)