三山のぼる『イングリッシュマン・イン・エヴェレスト』(「モーニング」2000年4月27日号)※単行本未収録
1999年5月にジョージ・マロリーの遺体が発見されたことを受けて描かれたノンフィクション作品。果たしてマロリーはエヴェレストの山頂を踏んだのか?という謎を検証する。良い見開きだ
黒土三男&三山のぼる『用心棒売ります』
九州育ちの用心棒が主人公のアクションもの
バイオレンスな描写が多い一方で、京都や香港の情景描写がまた良いんですよ
三山のぼる『メフィスト』6巻「クモの糸」
アルマが麻雀でキッチリとプラマイゼロで終わってるのが好き。咲みたいだ
でも肝心のアルマが牌握ってるところは全く描かれてないんだよな…見たかった
近藤ようこ『遠くにありて』
バブル時代。東京での生活に憧れるも就職が叶わず、地元にUターンして教師になった女性の話
主人公が嫌いな生まれ故郷「N市」って…元ネタ丸わかりですね。作中登場する駅はリニューアルされたし、ROSAも来年には無くなってしまう。でも都会コンプレックスは今も変わらない
『ドラえもんの算数名探偵』(作画・さいとうはるお、1998年小学四年生11月号附録)
ニュージーランドに住んでるスネ夫のおじさん、という知らないキャラが登場。顔は当然骨川家の血筋
学年誌のドラえもん学習漫画にはずいぶん世話になったもんだ
能條純一『悲しいぜっ』(1989、講談社)
浅草の老舗呉服店を継いだ若旦那の話
人情系能條作品。台詞も良いな
「風をのむ。風をのんで新しい空気を身体中に充満させればいい。そして古い空気をおもいっきり外に出すンだ。二日酔いがなンだ オレは二日酔いぐれぇじゃ負けねぇ。オレは浅草の男だ!!」
「酒は魔物だ 魔物。できれば飲まねェほうがいい…」
(ラズウェル細木『酒のほそ道』「酒人生」)
酒の飲み過ぎで人生も膵臓も壊してしまった男の半生が語られる。基本的に他愛もない飲み屋トークな「酒ほそ」の中でも、かなり異質な重いエピソード
「アルコールは人間の意思と理性をくるわせダラクさせる毒水だー!」(藤子不二雄A『ひっとらぁ伯父サン』)
「変態にならねえ方法を知ってる。聞きてえか?」「酒だ…酒と仲良くすることさ」(ひじかた憂峰&たなか亜希夫『リバースエッジ 大川端探偵社』)
漫画における酒哲学、他にも読みたいな