③鉄人については、東光堂から単行本として出す予定だった「鋼鉄人間27号」の下描きを「少年」の編集者に見せたところ、これで行こうということになって、「鉄人28号」というタイトルに変えて連載を始めたそうです。 
   十字結社編のつづき。鉄人との戦闘のダメージによりモンスターが支援に来られなくなったという前提で、警察に追い詰められていく様を流れるようなコマ割りで見事に描写しており、改めて目を見張ったシーンです。本当に上手いなあ。(^^) 
   ⑤そして更に驚いたのは、海賊単行本のラスト20ページぐらいが、横山先生の「丹下左膳」からストーリーが分岐して、オリジナルの展開と終わらせ方になっている点でした。これは多分、プロの漫画家がそれなりの自負を持って描いた作品ですね。 
   ④さらに両者を比較しながらよく見ていくと、どうも絵柄の特徴が横山先生のアシスタントをされていた岸本修さんに似ているところもあり、単なる素人による海賊本ではないような気がしたりして、謎の多い作品だなーと思ってしまいました。 
   ③その海賊単行本が現代マンガ図書館にあると聞いて、過日閲覧してきましたので、その感想を簡単に述べますと、この作品は横山先生の「丹下左膳」を横に置いて、似せて描いたものだということがわかりました。したがってよく見ると全般的に絵柄が違うんです。 
   お尻から噴射をしながら、さっさと逃げていくモンスターがいい味を出していますねー。しかし、警察官が「正太郎さん」と呼びかけるほどに、彼は偉くなってしまったのか。(笑) 
   振り返ってみると、この十字結社モンスター戦ほど、鉄人の底知れぬ強さを感じた回は無かったように思います。ここで決着が付いてもおかしくない、一方的な展開でしたね。(^_^) 
   そして話は進んで、鉄人と十字結社モンスターとの3度目の戦いは警視庁前の市街地戦。巨大ロボット同士の激突に迫力があって最高です。 
   その他にオスパーのグッズの紹介や、アニメ版の製作に至る時代背景や解説、そして久松文雄さんが描いたオスパーの短編2作品を復刻していました。まあ、ほとんどジェッターでしたが・・・。(^^;) 
   それと同じ号に、バビルのコミックスの広告ページがあったんですが、「ラフなシャツ姿の浩一君を見て怒り狂うヨミさま」という斬新なカットに、思わず「おおおっ!」と叫んでおりました。(^_^) 
   ちなみに、その某図書館には横山先生の影丸の色紙が飾られていましたので、許可をもらった上で写真を撮らせていただきました。15年ぐらい前に来た時にはサリーの色紙でしたので、うらやましいことに複数枚所蔵されているんですねー。