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「『今晩の命の保証もできません』
と医者は言った。家中のやつらが泣いてばかりいるから、思いきり小言を言って、叩きちらしてやった。」
#はやおき訳
天保二年(西暦1831)。小吉の9歳になる息子の麟太郎が、犬に噛まれて重症を負った。小吉が医者に容態を聞くと、今晩にも命が危ないという…。
マンガ『夢酔独言』七十三話(1/4)
#夢酔独言 #勝小吉 #勝海舟
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「地主が、篠田という外科を呼んでくれた。そこで傷を縫ったが、医者が震えている。おれは刀を抜いて息子の枕元に突き立て、二人に睨みをきかせたから、息子は少しも泣かなかった。
ようやく、傷が縫い終わった。医者に容態を聞いたら、
『今晩にも、命が持つか分かりません』
と言う。」
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「さいわい、成田という外科医が来ていた。
『命は助かるか』
と尋ねたら、難しいことを言うから、まず息子をひどく叱ってやった。それで気がしっかりしたようだったから、駕籠で家まで連れて帰った。」
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「その時は、花町の仕事師で八五郎という者が息子を家に上げて、いろいろ世話をしてくれた。おれは家で寝ていたが、知らせてきたから、急いで八五郎の家へ行った。
息子は、布団をたくさん積んだものに寄りかかっていた。着物の前をめくって見たら、金玉が下りていた。」
天保二年(西暦1831)。9歳になる息子・麟太郎が犬に噛まれて重症を負った。小吉は麟太郎がの元へ駆けつけるが…。
マンガ『夢酔独言』七十二話(1/4)
#夢酔独言 #勝小吉 #勝海舟
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小吉が引っ越した入江町の岡野孫一郎さんの地面は、本所の地図に記載されています。小吉はここに住んでいました。
麟太郎が稽古に通う道中にあった三ツ目橋も、近所にあります。
※家からの通学ルートはテキトウです。
#夢酔独言
「入江町の岡野孫一郎の地面へ引っ越してから、だんだん脚気も良くなってきた。
越してふた月目だったか、息子が九つの年、お城から家へ帰ってきた。」
#はやおき訳
7歳でスカウトされ、将軍の孫のお相手として江戸城で暮らしていた麟太郎(小吉の息子で後の勝海舟)。
2年後の天保二年(西暦1831)、お役目を終えた麟太郎が、勝家に帰ってきます。
#夢酔独言 #勝小吉 #勝海舟
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