(4/4)
「小田原の三枚橋まで来て、茶屋の脇で寝ていたら、人足が五、六人来た。
『小僧や。なぜそんな所で寝ている』
と言うから、
『腹が減って仕方がないから寝てるんだ』
と言ったら、飯を一杯くれた。
その中の四十ばかりの男が、
『オレの家へ来て奉公しやれ。飯がたくさん食えるぞ』」
府中から箱根まで戻った小吉は、箱根宿の手前のどこかで崖から転落し、恐らく関所を避けるために二子山へ迂回して、その後、小田原三枚橋で人足にスカウトされます。
#夢酔独言
寝たいの我慢して描いた、東海道を行く小吉です。
背景ナレーションで隠れるから、これくらいでいいのです。
#夢酔独言
テステス、要約漫画の2ページ目上半分が、おおむね埋まりました。
インクボタ落ちしまくってますが、サシ(定規)を使い慣れてないからです。
ケンカで相手にケガさせたら、頭をへこまされた亀松(小吉)。
#夢酔独言
勝小吉14歳。江戸の養家を逃げ出しての放浪の旅の末、小田原で漁師として奉公します。何日か経つと、奉公先から「ウチの子になれ」と言われますが…。
マンガ『夢酔独言』二十二話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ
(2/4)
「一緒に行ったら、小田原の城下の外れの横丁まで来た。漁師町に住む、喜平次という男だった。
おれを家へ入れて、女房や娘に、
『奉公に連れてきたから、かわいがってやれ』
と言った。二人ともあれこれ喋って、
『飯を食べなさい』
と言うから、食ってみたらきらず飯だ。」
#はやおき訳
(3/4)
「毎日、朝四つ頃には沖から帰って、船を陸へ三、四町引き上げる。網を干して、少しずつ魚をもらって帰って、小田原の町へ売りに行った。
それから家へ帰って、おからを買いに行って、四人分の飯を炊く。近所へお使いにも行って、二、三文ずつもらった。」
(4/4)
「喜平次がおれに江戸のことを聞いて、
『オレの家の子になれ』
と言いおるから、そこで考えてみた。家を出て四ヶ月になるが、おれも武士だ。漁師奉公なんかして一生いてもつまらねえから、江戸へ帰って、親父の判断に身を委ねようと思った。」
テステス、要約漫画2ページ目が、おおむね埋まりました。
近所の子とケンカして頭凹んでお姑さんと折が悪くて家出して持ち物を全て失う小吉。
#夢酔独言
勝小吉14歳。放浪の旅の末、小田原で漁師として奉公していた小吉ですが、ついに江戸へ帰る決心をします。
高輪で野宿する小吉ですが、翌朝、地元の人に見付かってしまい…。
マンガ『夢酔独言』二十三話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ
(2/4)
「閏八月の二日、銭三百文、戸棚にあるのを盗んで、飯をたくさん弁当箱に詰めて、
『浜へ行きまする』
と言って、夜八つ頃起きて、喜平次の家を逃げ出した。」
#はやおき訳
(3/4)
「江戸へはその日の晩の八つ頃来たが、あいにく空は真っ暗で、鈴が森で野犬どもに取り囲まれた。一生懸命声をあげてわめくと、番人をしていた物乞いが犬を追い払ってくれた。」