（２／４） 「ある日、平山行蔵先生を訪ねた時、何の話のついでか、おれが、 『刀もあまり長くては扱いにくい』 と言った。先生はそれを聞いて、 『それは慣れないせいだ。万が一の時、騎馬で切り合うことになったら、短い刀は使い物にならない。三尺以上はなくては』 と仰られた。」 #はやおき訳

（３／４） 「おれが、 『長刀はとっさの時に抜きにくいでしょう』 と返したら、先生は、 『何を抜きにくいことがある。そういう時には、刀ばかりでなく、脇差もあるだろう。長さがあればいいというものではないよ』 と仰られた。」

（４／４） ※このくだりはフィクション演出です。原作『夢酔独言』に、小吉と小林隼太さんの事前ニアミスはありません。小林さんが大男とゆうのもフィクションです。

新年度になったので、自己紹介をします。 勝海舟の父･小吉の自伝『夢酔独言』を漫画化しています。江戸時代後期を無鉄砲に生きた人の反省の回顧録です。 現在ネームで１４７話（一話１０ページ程度）、ペン入れしたのは２５話分あります。 勝小吉が将来的にメチャメチャ有名になれと思っています。

勝小吉１８歳頃のエピソードです。 前半は小吉の著作の一つ『平子龍先生遺事』より。「拙者小兵故」と、小吉が自身の体格について言及するくだりがあります。 後半登場する小林隼太さんの師匠である近藤弥之助さんの名前は、本所の地図に見ることができます。 #夢酔独言

勝小吉１８歳。一刀流の小林隼太の手引きで、小野兼吉という男と刀の長さ比べをします。その後、小林が男谷流に替え流して、元いた弟子達を威圧していると聞いた小吉。風邪をおして寒稽古に参加し、小林と相対しますが…。 マンガ『夢酔独言』四十話（１／４） #漫画が読めるハッシュタグ

（２／４） 「小林隼太が入れ知恵して、小野兼吉という暴れ者が、おれに他流試合を言い込んだ。〈中略〉兼吉の刀を手に取って見てみたら、相州物で、二尺九寸あるから褒めてやった。するとますます得意になるから、今度はおれの差料を見せてやった。平山行蔵先生から頂いた、三尺二寸の刀だ。」

（３／４） 「近藤弥之助の内弟子で小林隼太が、男谷に替え流した。暴れ者なうえに威張って相弟子を馬鹿にするから、元いた皆は怖がって萎縮していた。 おれもその話を聞いたから、隼太め目に物見せてやると思っていたが、久しく風邪を引いて寝ていたから、そのままにしておいた。」

（４／４） 「ある日、少し体調がいいから、寒稽古に出たら、小林も来ていた。 『勝様、一本願いたい』」

テステス、要約漫画５ページ目が、おおむね埋まりました。 全体の画面構成がだいぶシャッキリしたと思います（※下が改良後）。 #夢酔独言

勝小吉１８歳頃。男谷へ替え流して幅をきかせる小林隼太に、目に物みせてやると道場へ出向く小吉。二人は剣術で試合をしますが…。 マンガ『夢酔独言』四十一話（１／４） #漫画が読めるハッシュタグ

（２／４） 「『見ての通り、しばらく寝込んでいて、月代も剃らずにいるくらいだ。だがせっかくだから、一本使いましょう』 と言って使ったが、まず二本続けて勝ったら、小林が組み付いてきた。腰車にかけて投げてやると、小林は仰向けに倒れたから、腹を足で押さえて、喉を突いてやった。」