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「ある日、千住小塚原の仕置場で死体の試し切りをした。それから山田浅右衛門の弟子になり、度々土壇切りもした。
息子はお城勤めをしていたから、気楽なものだった。」 
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「地主の土地には借家が九軒あったが、誰も土地代も家賃もろくに払わないから、皆叩き出して、おれの友達を呼んで代わりに住まわせた。その後は支払いが滞ることもなくなったから、地主も喜んで、『やれやれ』と言っていたよ。」 
   勝小吉29歳頃。代官になりたいという地主に反対意見を言ったら、地面を追い出されることになります。
マンガ『夢酔独言』七十話(1/4)
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「ある時、地主がお代官になりたいと言うから意見を言ってやったら、ひどく腹を立て、葉山孫三郎という手代と相談して、おれを地面から追い出そうとした。そこで葉山孫三郎が来た時に、山口の家へ入れて、お代官の勤め方について話してやった。」
 #はやおき訳 
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「地主へ地面を返す礼に、
『ご心願叶ってお代官になられましたら、五年も持たぬだろうから、せいぜい失脚せぬよう励みなされ。もし今言ったことと違ったら、生きてお目にはかかりませぬ』
と言ってやった。
『なぜだ』
と聞くから、葉山がどんなやつか、あらましを説明して帰った。」 
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このへんはフィクション演出です。
江戸城でのお役目終了を知らされる麟太郎。 
   勝小吉30歳。江戸城勤めをしていた息子(後の勝海舟)が帰ってきますが、犬に噛まれます。
マンガ『夢酔独言』七十一話(1/4)
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※このあたりはフィクション演出です。
江戸城から帰還した息子・麟太郎をチェックする小吉。 
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「入江町の岡野孫一郎の地面へ引っ越してから、脚気もだんだんよくなってきた。
ふた月ばかり経った頃か、九つになる息子が御殿から戻って来た。そこで本読みの稽古に、三つ目橋の向こうの、多羅尾七郎三郎の用人の所へ通わせることにした。」
 #はやおき訳 
   勝小吉30歳、息子麟太郎(後の勝海舟)9歳。犬に噛まれて重傷を負った息子の元へ、小吉が駆けつけます。
マンガ『夢酔独言』七十二話(1/4)
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「その時は、花町の仕事師で八五郎というのが、息子を家へ上げて、いろいろ世話をしてくれた。おれは家で寝ていたが、飛んで八五郎の所へ行った。
息子は、布団を積んだのに寄りかかっていた。」
  #はやおき訳