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「幸い、外科の成田というのが来ていた。
『命は助かるか』
と尋ねたら、訳の分からないことを言うから、まず息子を叱り飛ばしてやった。それで気がしっかりとしたようだから、駕籠で家に連れ帰った。」 
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「篠田という外科を、地主が呼んでくれていた。傷口を縫う手術が始まったが、医者が震えている。おれは刀を抜いて息子の枕元に立て置き、睨みをきかせていたから、息子は少しも泣かなかった。
医者に息子の容態を聞いたら、
『今晩が峠でございます』
と言う。」 
   テステス、要約漫画5ページ目が、おおむね埋まりました。
まだ『夢酔独言』を書いてないのに切腹しようとする夢酔(勝小吉)。 
   勝小吉30歳。9歳になる息子の麟太郎が、犬に噛まれて重傷を負います。医者に「今晩にも命が危ない」と告げられた小吉ですが…。
マンガ『夢酔独言』七十三話(1/4)
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「医者が、
『今晩にも命の保証はできませぬ』
と言った。家のやつらは泣いてばかりいるから、思いきり叱り飛ばして、叩き散らしてやった。」
 #はやおき訳 
   勝小吉30歳、息子麟太郎(後の勝海舟)9歳。犬に噛まれて重傷を負った麟太郎。麟太郎の回復を祈願して、小吉が金比羅参りをします。
マンガ『夢酔独言』七十四話(1/4)
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※原作の「金比羅へ毎晩はだか参りをして祈つた」から膨らませたくだりです。
この頃は何にも知らなかったのでフツウに境内に入っていますが、江戸虎の門丸亀藩京極氏の屋敷にあった金比羅宮は月一回しか一般に解放されていなかったので、実際は近所まで行く程度だったと思われます。 
   勝小吉30歳、息子麟太郎9歳。犬に噛まれて重傷を負った麟太郎(後の勝海舟)。付きっきりで看病する小吉ですが…麟太郎闘病編、最終回です。
マンガ『夢酔独言』七十五話(1/4)
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