(4/4)
「『どうしても金談がうまくいかないから、夢酔の志は無駄になってしまった。何事も成せぬまま江戸へは帰れぬから、今晩腹を切っ、て江戸に申し訳は立てよう。代官や村役人どもは相談して誰が付き添って、夢酔の亡骸を江戸に居る息子に渡してくれろ。』」
(2/4)
「佐久間象山は、物識りだつたヨ。学問も博し、見識も多少持つて居たよ。しかし、どうも法螺吹きで困るよ。あんな男を実際の局に当らしたらどうだらうか……。何とも保証は出来ないノー。」
#勝海舟
(4/4)
※「ヅフ・ハルマ」は漫画では永井青崖先生から借りたことになっていますが、『氷川清話』の様々な「ヅフ・ハルマ」エピソードでは、医師とか何とかとゆう人から借りたとかになっています。
(2/4)
「…懐から二百両の金を出していふには、
『これは僅かだが、書物でも買つてくれ』
といつた。
あまりの事に、おれは返辞もしないで見て居たら、渋田は、
『いやそんなに御遠慮なさるな、こればかりの金はあなたに差し上げなくとも、ぢきにわけもなく消費つてしまうのだから…』」
#勝海舟
(3/5)
※フィクション演出です。
素行が悪過ぎて、妻の妊娠中に座敷牢に入れられている勝小吉(海舟の父)。
(2/4)
「『煙草は吸うか』
と聞いたら、虎之助は、
『吸いますが、今は修行中なのでやめております』
と答えた。
『それは度量が小さいというものだ。煙草を吸ったって修行はできるだろう。世間ではお前さんは豪傑と噂だから、近付きにきたのさ。そんな狭量では、江戸で修行はできないぜ』」
(3/4)
「前町の仕立て屋のガキで弁次というやつが引き返して来て、弟の胸を竹槍で突きおった。その時おれが駆けつけて弁次の眉間を切ったら、弁次のやつが尻もちをついてドブの中へ落ちたから、続けざまに面を切ってやった。」