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勝夢酔(小吉)38歳。摂州の村で交渉を続けていた夢酔ですが、決裂したので切腹すると宣言します。
マンガ『夢酔独言』百二十話(1/4)
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「おれは馬が好きだから、毎日門前乗りをしたが、ふた月めに遠乗りに行ったら、道で先生に出くわしてしまった。困って横丁に逃げ込んだが、次の稽古に行ったら、小言を言われた。
『まだ鞍にも座らぬくせに。今後は決して遠乗りはしないように』」
#はやおき訳
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※このへんはフィクション演出です。
「柄の抜けた肥柄杓」は、親戚間での実際の小吉のあだ名です。
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「その時は、花町の仕事師で八五郎というのが、息子を家へ上げて、いろいろ世話をしてくれた。おれは家で寝ていたが、飛んで八五郎の所へ行った。
息子は、布団を積んだのに寄りかかっていた。」
#はやおき訳
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「ある時、地主がお代官になりたいと言うから意見を言ってやったら、ひどく腹を立て、葉山孫三郎という手代と相談して、おれを地面から追い出そうとした。そこで葉山孫三郎が来た時に、山口の家へ入れて、お代官の勤め方について話してやった。」
#はやおき訳
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「利平はまた兄貴の家へ戻って来たが、家来どもが邪魔にしてかわいそうだったから、おれが世話をして坊主にし、千個寺参りに送り出した。間もなく戻ってきたから、谷中の感応寺の堂番に入れた。」
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「岡野は年二百両でやりくりしていたから、それを三百三十両にしてやった。
雇っている者どもにはそれぞれ一年分の手当をつけて、稽古事もできるようにし、馬まで買わせ、千五百石にしては少し贅沢過ぎるくらいにしてやった。
借金が五千両ばかりあるから、暮らしを維持するのも大変さ。」
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「『行って狼藉者を捕らえろ』
と言うから、一目散に郡代百姓の屋敷へ飛んで行った。
大勢が出てそやつを捕えようとしたが、そやつは二尺八寸ほどの刀を真向いに構え、屋敷の門を入るやつを切りおるから手が出せぬ。役人が二、三人出て指図をしていたが、怖がってただ喚くばかりだった。」
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「十八の年、また信州へ行った。その年は兄貴の体調が悪くって、坂城という村の見取場の検見を、おれにさせた。
村へ出向いて、一番不作の所に棹を入れたら、籾一枡二合五勺あったから、年貢を決める時、一枡六合五勺も採れるように扱ってやったら、百姓どもが喜んでいた。」
#はやおき訳