(4/4)
「おれは一体、文學が大嫌ひだ。詩でも、發句でも、皆でたらめだ。何一つ修行したことはない。學問とても何もしない。」 
   (3/4)
「(父・勝小吉について)人並外れたところがあり、一度承諾したことは必ず実行し、身体は大きく若い頃から撃剣を好んでいた。」
 #勝海舟 
   勝小吉28歳頃。祈祷師の殿村南平に弟子入りした小吉が、寄せ加持をしたり、除霊したりします。
マンガ『夢酔独言』六十七話(1/4)
 #漫画が読めるハッシュタグ 
   (4/4)
「十八歳の年、男谷の家から独立して、兄の庭の内に家を建てて移り住んだ。その時、兄から借金三百両を精算してもらい、家作代まで出してもらった。親父からは家財道具一式をもらったから、無借になって嬉しかったよ。いろいろな居候が多く置いたから、またすぐに借金ができた。」 
   (3/4)それから受け取った金子を持って、孫一郎を訪ねたら、皆が出迎えて、おれを神様のように言った。
中一日置いて丈助を呼び出して、立替金三百三十両余残らず渡して、親類の書付まてま取って、孫一郎に渡した。
その翌日ら家の祖母が死んだから、いろいろ仏事にかかりきりになった。」 
   (3/4)
「『この度、其の方どもの地頭の余儀なき頼み故に、おれも病身をおして上坂し、其の方へどうか頼むと言ったのだ。それを見くびって取り合わず、此の方に向かって竹槍三昧、どういうつもりでそうしたのか聞こうか。答えによっては大坂町奉行へ話し、明日究明するから、説明してみせろ』」 
   (3/4)
「九月になって、友達が頭(かしら)に、摂州への旅行は夢酔の楽しみで行ったのではないと、大川丈助騒動の一部始終を説明して、おれが出歩けるように訴えてくれた。
頭も、
『それは仕方ないことだ。関所を越したのはけしからんが、よく慎んだことであるし』
と、外出を許してくれた。」 
   (4/4)
※高野長英さんが亡くなったのは夢酔(勝小吉)死去と同時期なので、このエピソードを入れました。