(2/4)
「芝の片門前に居る湯屋が、向う町へ転居する際に仲間揉めをした。増上寺の坊主が、町奉行の榊原に頼んでやると騙して、湯屋から金二十両かすめ取ったが、湯屋が本気にして、願書を町奉行に提出した。
ところが奉行所は、
『湯屋は樽屋三右衛門の担当だから管轄外だ』
と、取り合わない。」
(2/4)
「『お前を迎えに他の者を寄越したら、切り散らしてお前は帰らないだろう。そう相談したうえで私が来た。是非とも江戸へ一度帰って、どうとでもなされ』
と、精一郎は言った。斎宮もあれこれ意見を言うから、精一郎と江戸へ帰ることにした。」
#はやおき訳
こちらは構成の都合で省いたくだり。
ふとした時に、いつも自分と一緒に歩いてた友達が、自分と違う足腰を持ってると実感するシーン。
(2/4)
「本所北割下水の能勢妙見に、神鏡を一面寄進しようと思いついた。講の者達にも相談して、鏡代十二両を集めることにした。
妙見へ日参する中に、中村多仲という、紀州徳川家の金を取扱う役人だという、立派な侍がいた。講の者が神鏡の話をしたら、
『それは何よりだ。私も加入しよう』」
女の子を20回くらい描いたら描くの慣れました。これは最初描いたのの微調整。
アリの行列は初めて見るらしい彼女。
(3/4)
「知行所の者は丈助を雇うことを承知せず、おれに頼んで止めてくれろと言う。舅の権之助も頼むから、孫一郎にいろいろ異見を言った。
すると挙句の果てにおれを地面から追い出そうとから、ケンカをして、謝らして済ませてやった。」
(4/4)
※フィクション演出です。出番がないけども主人公なので出てくる夢酔(勝小吉)。
(4/4)
「島田(虎之助)氏は、(勝海舟)先生に非常な才覚があるのを察して、こう助言した。
『剣術では、ただ一人の敵を相手にする。しかし君のような人は、人がやらないような物事を学び、大成できるだろう』
先生はそれより、蘭学を志した。」
#はやおき訳