(2/4)
「『もはや他に言うことはない。時服は村役人の家に預けるから、汚れぬようにしろ』
と言って、脱いで広蓋に載せて、喜三郎にはおれの刀を渡した。
『これで介錯しろ』
前もって江戸で作らせて持ってきた、首桶を出させた。一同へ向かって、
『頼んだこと、よくよく心得ろ』」
#はやおき訳
(2/4)
※このへんはフィクション演出です。
江戸にて、行方不明の小吉をめぐる人々。忠次郎は小吉の逗留先とこっそり文通をしている。
(3/4)
「小林が起き上がり、面を取って言った。
『侍を土足にかけて、済むか済まぬか』
おれは、
『貴公がそれを言うのかえ。初めの試合に、未熟ゆえ、指図をしてくれろと申したでないか。侍の組打ちは、勝つとこうするのだと手本を見せたのだ。言い分はあるまい』
と言い返した。」
テステス、要約漫画5ページ目が、おおむね埋まりました。
全体の画面構成がだいぶシャッキリしたと思います(※下が改良後)。
#夢酔独言
(3/4)
「銭座の連中と叩き合い、三度二、三町追い返したが、会所から大勢が出て引き分けにされた。
それからは山の宿でも、女郎屋一同、客を送る婆あも嬶も、おれの顔を覚えて気を付けたものだから、何も間違いはなくなった。」
(4/4)
「そうやってウカウカして、七月三日まで、帯刀の家に逗留していた。
ある日、江戸から石川瀬兵衛が三州吉田へ行くついでに、森の町に寄るという。おれが座敷の掃除をしていたら、甥の新太郎が迎えに来た。」