(2/4)
「『この宿場では、韮山様の御触れで、一人旅は泊められませぬ』
と言われた。
そこで問屋場へ寄って、役人を起こして宿の世話を頼んだら、
『問屋が公儀の御触れを破るわけにいきませぬ。指図もできませぬ』
と突っぱねられた。」
(3/4)
「毎日、朝四つ頃には沖から帰って、船を陸へ三、四町引き上げる。網を干して、少しずつ魚をもらって帰って、小田原の町へ売りに行った。
それから家へ帰って、おからを買いに行って、四人分の飯を炊く。近所へお使いにも行って、二、三文ずつもらった。」
テステス、要約漫画4ページ目が、おおむね埋まりました。
快適居候生活から連れ戻され、座敷牢で手習いしてるうちに息子が生まれて隠居して摂州へ旅立つ小吉。
#夢酔独言
(3/4)
井上伝兵衛先生の弟子・根津新之助さんと鈴木新次郎さんと一緒に、平山行蔵先生を訪ねた際のお話です。
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「四谷伊賀町の横町組屋敷に、平山行蔵という小普請の御家人が住んでいた。近年稀に見る武辺者で、学問にも秀でていると、当時の人々の評判だった。
ある時、おれの友達の鷹巣という人が、水心子天秀という刀鍛冶に刀を打たせた。おれはそれを借りて、平山先生に会いに行くことにした。」
勝小吉17歳。小吉は番場町の男谷兄弟に、平山行蔵先生の話を聞きます。団野(直心影流)に弟子入りして稽古に励みながら、小吉は平山先生と近付きになりたいと考えますが…。
マンガ『夢酔独言』三十一話(1/4)
#漫画が読めるハシュタグ
勝小吉16歳。ケンカの稽古に熱中し、親に内緒で、親類の男谷兄弟と浅草市へケンカをしに出掛けます。ところが、切れた着物が兄弟の父親に見付かり、男谷家へ呼び出されることに…。
マンガ『夢酔独言』三十話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ
勝小吉19歳、夏。遠州から江戸の剣術使いの弟子になりたいとやって来た中村帯刀という男の面倒を見ることにした小吉ですが、勝家に客人をもてなす余裕はなく…。
マンガ『夢酔独言』四十四話(1/4)
#漫画が読めるハシュタグ
(3/4)
「道の脇の、半町ほど引っ込んだ所に寺があった。そこの坊主がおれを見つけて、毎日麦粥をくれたからようやく力がついた。
二十二、三日ほど松原で寝ていた。坊主が薦を二枚くれて、
『一枚は下へ敷き、もう一枚は掛けて寝なさい』
と言うから、その通りにしてぶらぶら過ごした。」
(2/4)
「白子の松原で寝た晩に、頭痛が強くして、熱が出て苦しんだ。翌日は朦朧として松原で寝ていたが、二日ほど経って、ようやく落ち着いたから、道端まで出て、そこに倒れて、通りかかる人に一文ずつもらった。七日くらいは水ばかり飲んで、かろうじて飢えをしのいだ。」
#はやおき訳
(3/4)
「『海道筋三嶋宿では、水戸の播磨守(府中藩主か)の家来は泊めぬというのか。手前は御用の儀があって遠州天宮へ御祈願の使いに行くのだが、仕方がない。今から引き返して、道中奉行に訴えるとしよう。それまで、御用物は問屋へ預けておくから大切にしろ』」