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「白子の松原で寝た晩に、頭痛が強くして、熱が出て苦しんだ。翌日は朦朧として松原で寝ていたが、二日ほど経って、ようやく落ち着いたから、道端まで出て、そこに倒れて、通りかかる人に一文ずつもらった。七日くらいは水ばかり飲んで、かろうじて飢えをしのいだ。」
#はやおき訳
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「喜平次がおれに江戸のことを聞いて、
『オレの家の子になれ』
と言いおるから、そこで考えてみた。家を出て四ヶ月になるが、おれも武士だ。漁師奉公なんかして一生いてもつまらねえから、江戸へ帰って、親父の判断に身を委ねようと思った。」
勝小吉36歳。素行が悪過ぎて、実家で檻へ入れられかける小吉。改心しろと諭され、ひとまず帰宅しますが…。
マンガ『夢酔独言』百話(1/4)
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未来の装具についてのくだりです。
諸々の設備が現代のまんまだけども、後で何とかします。あと、車椅子も仮の簡易のやつだけども後で何とかするんで…。
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「…この功名心といふ火の手を利用して、一方の色慾を焼き尽くすことが出来れば甚だ妙た。そこで、情慾が盛んに発動して来た時に、ぢつと気を静めて、英雄豪傑の伝を見る。さうするといつの間にやら、段々功名心は駆られて、専心一意、ほかの事は考へないやうになつてくる。」
#勝海舟
(3/4)
「『江戸に入ったら、家まで送ってやろう』
と、府中まで連れてきてくれたが、その晩、親方が博奕のケンカで大騒ぎを起こした。おれの世話をしてくれた親方は国元へ帰ることになり、単物を引き取って、代わりに木綿の古襦袢をくれると、すぐ出て行ってしまった。」
勝小吉30歳頃。山田浅右衛門に弟子入りして、刀の試し斬りをします。
マンガ『夢酔独言』六十九話(1/4)
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「師匠と忠次の試合になったが、忠次が体当たりをして政左衛門が背後の戸にぶつかって、雨戸が外れて仰向けに倒れ、起きざまに続けて腹を打たれた。
その日はそれで終わったが、始めに師匠が嫌味を抜かしたのが憎いから、帰り際に表札を引き抜いて持って帰った。」