(3/4)
「ある老人が、
『世間では、恩を怨みで返すものだが、お前さんは怨みを恩で返してみなされ』
と、教えてくれた。
その通りにしてみたら、家の揉め事も治まってきて、やかましい婆あ殿もだんだんおれによくしてくれるし、世間の人からも信用されるようになってきた。」
テステス、背景埋めるとか言ってたのに埋まってないのは、一から描き直したからです。2週間も経つと絵が上手くなっちゃってて、前の絵に耐えられませんでした。
明日こそ背景を埋めます。期間開けると絵が変わる。
(4/4)
「ある晩、地主の御前様が密かにおれの所へ来て、
『孫一郎がふしだら故に、家中が困っておりまする。支配向きへ話して、どうにか隠居させてくだされ』
と言った。」
(3/4)
「売るものもいよいよ尽きてきて、しまいには武器を売り払った。長年手を加えて拵えた物だったから惜しかったが、仕方がないから残らず売った。売る時は、拵える時の半分にもならないものだ。
しまいには四文の銭にも困った。まったく、地主の支払いを立て替えたせいだ。」
(3/4)
「本所であんまり大っぴらに幅を利かせていたせいか、目をつけられて、その月の二十二日に、虎の門内の保科栄次郎という者の家に押し込められた。息子とは支配が同じだった。大病故に、おれは駕籠に乗せられて来た。」
(4/4)
※フィクション演出です。出番がないけども主人公なので出てくる夢酔(勝小吉)。
(4/4)
「島田(虎之助)氏は、(勝海舟)先生に非常な才覚があるのを察して、こう助言した。
『剣術では、ただ一人の敵を相手にする。しかし君のような人は、人がやらないような物事を学び、大成できるだろう』
先生はそれより、蘭学を志した。」
#はやおき訳
(2/4)
※フィクション演出です。
麟太郎と話している男谷精一郎さんは、この14年後に亡くなりました。
(2/4)
「彼の島田といふ先生が、剣術の奥意を極めるには、まづ禅学を始めよと勧めた。それで、たしか十九か二十の時であつた、牛島の弘福寺といふ寺に行つて禅学を始めた。」