勝小吉36歳の夏。実家の男谷家へ呼び出されて行ってみると、小吉を入れる檻が出来ていて…。
マンガ『夢酔独言』九十八話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ
(2/4)
※フィクション演出です。
夢酔(勝小吉)39歳の6月・大兄の男谷彦四郎さんが亡くなります。
スイカの角切りが、氷裂模様の器に盛られています。
(4/4)
「また夜になって、頭が他の御帳衆を二人遣わした。明日はいよいよ御届けになるというから、岡野の親類どもが残らず集まって話し合っていたが、前代未聞のことだと思った。
その日は虎之助が家に来ていて、おれは一日家に居たが、夕方、また丈助が宅番所を抜け出した。」
(2/4)
「中間が、言いつけ通りに水を手桶に三杯、汲んできた。おれはそれを浴びて、白無垢の上に時服を着た。座敷の真ん中に布団を重ねて敷き、燭台を二つ、左右に並べる。おれは布団の上に座り、
『新右衛門はじめ村方役人どもに申し渡すことがある。一同、座敷へ出るように』」
#はやおき訳
(2/4)
「その日は藤沢に泊まり、翌朝早く起きて宿を出た。どうしたらよかろうとフラフラ歩いていると、後ろから町人の二人連れが来て、おれに、
『どこへ行く』
と聞いた。おれが、
『あてはないが上方へ行く』
と答えたら、
『ワシらも上方へ行くから一緒に行け』
と言いおった。」
#はやおき訳
(2/4)
「やっと思い直して、あちこち物乞いして歩いたら、一日で米や麦や五升ばかりに、銭を百二、三十文もらえた。宿へ帰ると、亭主は親切な者で、その晩は泊めてくれた。」
#はやおき訳