この辺はヤンキー漫画の終わりみたいでよかった。ただ、やっぱり一つのドラマで描けるのは三項対立くらい(それもかなり大変だが)までで、それ以上はとっ散らかっちゃうなぁ、という感じ。週刊連載で一話ごとにじっくり毎週何度も読んでれば違ったのかもしれないけども。
キャラの退場など演出としてアツイ展開は続くんだけど、リオウ、ザルチム、アリシエとリーヤあたりのキャラに入り込めないうちにそれら同士の展開がぶつかってきちゃうので、なかなか厳しい。物理的にもドラマ的にもキャラが散りすぎた気がしちゃうな……この図の時点でかなり複雑だったし……
完全版の電子版で読んでたらめちゃくちゃ不自然な看板が出てきて笑ってしまった。たぶん、「小学館ホームセンター」と書いてたのを喧嘩別れ後に塗りつぶしたんじゃないかと思うのだが。(完全版を銘打ってこういう修正はどうかなぁ、というのは置いといて)
最終巻で殺し屋ババアがもう一人出てきて殺し屋ババア同士の対決になるの、一体何がどうしてこうなっちゃったんだよ……!? 作中で『勝手にしやがれ』の名前が出てるのがエクスキューズのような、支離滅裂でめちゃくちゃな漫画だった。
漫画家が拳銃を持って殺し屋に身を投じる支離滅裂な話をずっとやってきたのに、ここに来て「自らの人生を喰らわせた本物の物語を咲かせる」みたいな話をし始めて、あたかも全体にまとまりがあるかのような空気になりだしたので笑う。その割に言葉の圧はつよく良いこと言ってるふうに見えるという。
チート付与魔術師に出てくる暗殺の母の先駆けみたいな女殺し屋が出てきてビビる。20年前の漫画なのだが、いるところにはいるもんだ……
作中人物を以てしてバトルシーンに「ヘンタイとヘンタイが楽しんどるだけ」と言われてるので、ホントに終わりなき前戯の世界に突入した感がある。(一応、淫獣的マスコットの思惑みたいな話は匂わされてるけども)
ギャルなのにこういう褒めのせいで若干好きになってしまうし、なんだかんだでむちむちした身体を見て視覚的なうれしさを自覚してしまうので非常に苦しい。俺、悔しいですよ、儚いロリっぽいヒロインの魅力が、むちギャル肉の暴力に負けていくこと……でも肉を見ちゃうし……「怒(ど)しこ」です……
漫画を描くオタク高校生が、漫画を描くギャルと、漫画の取材のために付き合うことになるというスケベもりもり漫画。清純なロリみたいな女が好きな主人公が、むちむちギャルと付き合ううちに嗜好を塗り替えられていく様子がNTR的暴力性を伴っており、読んでて頭が割れるかと思った。泣く。