その上で光秀マッマの「沈んだ時にどう往き、負けた時にどう耐えるか、その時、その者の値打ちが決まる」という言葉、「死ぬ」という選択肢がない(まず生きることを選んで、その上でどう生きるかという話)ので、こち亀のこれを思い出したり。#麒麟がくる
で、この後、お前は最悪のクズ野郎だって指摘されて、この顔ですしね。まあ経緯的には若干酌量の余地もあるし、そもそもクズであることを突きつけられて、この顔になる時点で、クズはクズでも良心はまだある。実際、この次のフォン編はそういう話ですし。
あと、平凡な男がきっかけを得てクズになるパターンだと、ブララグのロックもいますが、あいつの場合、話がそもそもノワール系なのと、自分はどうしようもないクズの悪党だが、せめてこれくらいは…という罪悪感や贖罪意識がある辺り、サラ金ハゲ系の人間である。一番クズ度高い時期でこの辺かしらん。
そもそも性欲にかられてレイプとかでなく、「こうすれば寝床確保&息子を取り戻せる。最悪でも息子はいける」という計算の結果、手段としてレイプしただけなので、これ、殺すのが一番都合いいなと判断したら、迷わず殺してたんじゃないですかね。なんせ追い出された後のセリフがこれ。罪悪感完全ゼロ。
それが一番わかりやすいのは12話で先生をレイプした時ですかね。寝床がないのと息子を取り戻したいのとで、仮病を使って先生の部屋に泊めて貰い、そのままレイプ。終わった後で「もう他人でもないだろ」と泊まろうとするわ、「レイプ魔の息子なんか泊めたくないだろ」と言うわ、まさにクズの煮凝である
というか、連ちゃんパパと似たようなパチ漫画は他にも割とある、というような話を目にして、雷禅の友達の霊気に戦慄する黄泉みたいな顔になったり。
…いや、本当に連ちゃんパパ並の漫画が他にもあったとして、決して読みたい訳では。
あるいは、昨今の政治系タグばかり目立つ現状に疲れた人にオススメするのも吉かも。
「右とか左とかはいい」
「連ちゃんパパを読むんだ」
連ちゃんパパ、評判だけで怖気づいてしまい、読むまでいかない人が出るかもしれないので、これを貼るのはどうだろう。
「連ちゃんパパは読むと心が病む程にクズしかいない漫画という印象がある」
「それはゆがんだ情報です。心配ないです。家族の絆を描いた素朴な物語ですよ。さあ読みましょう」
あと、「逆境に陥ると生き延びる為の力を発揮する」という意味ではカイジにも近いけど、その時に採る行動が全部クズムーブというのが違いと言えば違いではある。
「自分の借金のせいで子供が学校で虐められてる…」
↓
「そうだ!他の債務者の子供を狙えば取り立ても捗るぞ!」
おお、もう…。
そういう意味では、「クズ版ルルーシュ&CC」という形容もアリな気がしてきた。「嫁がきっかけで主人公が覚醒する」という流れは共通なので、ある意味、同じと言えなくもない。まあ、きっかけは魔女の契約でなく嫁のパチンコの借金&浮気で、主人公が目覚めるのはギアスでなくガチクズムーブですけど。
「連ちゃんパパ」の主人公、ジョジョでいう
・生まれついての悪(環境と無関係な生来の悪)
・吐き気を催す邪悪(無知な者を己の為に利用する邪悪)
・真の邪悪(自分を悪だと思わない最悪)
を一人で全部満たしてる辺り、悪の三位一体感がある。