F先生は手塚治虫先生の『魔法屋敷』の月の精ヒドラに「ひどくエロチックに見えてドキドキしました」と言い、Ⓐ先生は『ロストワールド』の体を寄せ合うケン一とあやめに「ドキドキするようなセンジュアル(官能的)な情感を感じた」とのこと。昭和23年の手塚漫画が2人の藤子先生をドキドキさせたのです
『征地球論』の同じページには「ソラリス星」の語も出てきます。スタニスワフ・レムの小説『ソラリスの陽のもとに』およびアンドレイ・タルコフスキー監督の映画『惑星ソラリス』(小説も映画も原題は『ソラリス』)が元ネタでしょう。この映画に関して、F先生には次のような逸話があります。
現在藤子・F・不二雄ミュージアムで展示されている『征地球論』の原画より。セリフにある「ママンゴ星」は、手塚治虫先生の初期SF『ロストワールド』の主舞台となった「ママンゴ星」(画像2枚目)が由来でしょう。こんなところにもF先生の手塚オマージュが見られるのです。
F作品には食欲をそそる飲食表現がいっぱいありますが、塩コーヒーは原画で読んでも飲みたくならず…😆
#定年退食
夏目漱石『草枕』冒頭の「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」のリズミカルさに匹敵する!?魅力的なキャッチフレーズのようなセリフ!
#ミノタウロスの皿
藤子F作品の精練された言葉の魅力を原画鑑賞という方法で味わえるのも乙な体験!自分の常識・足場を揺さぶられたり、別の角度の視点を与えられたり、不思議な事象を的確な言葉で納得させられたり…。F先生のモノの見方と知識と言語センスとが短い言葉の中に軽やかに濃縮されたこの感じがたまりません!
先週、藤子不二雄Ⓐ先生のお誕生日をお祝いすべくトキワ荘マンガミュージアムへ出かけた機会に、藤子・F・不二雄ミュージアムにも行ってSF短編の原画を撮影してきました。(2F「展示室Ⅱ」の原画が2/22から3/20まで撮影OK)
小笠原へ向かう船上の自販機で戯れ男がアサッポロ缶ビールを購入します。星マークの突起がサッポロビールよりひとつ多いですね。
この缶ビールを女子3人グループにあげてナンパしようと試みた戯れ男ですが、ただ飲みされたうえ空き缶を捨てに行かされる…という結果に😅
本日(2/11)は建国記念の日。
ウメ星の建国記念日が11/2なのは、2/11の月/日をひっくり返して設定したのかしら😊
2/11はかつての紀元節、11/2はウメ星節。
(『ウメ星デンカ』「ウメ星記念日」より)