第三世界の永井における「WORLD 3」、スパイダーバース映画のエンドロール後で「アースナンバー（世界に付いた番号）」が表示されるみたいな演出だったのかな、という今更な話。

この簡素な身体描写がアニメではどうしてああいう風に……となる銭湯回

一峰大二版スペクトルマン。「公害Gメン」「母星に変身許可を求める主人公」という設定は聞いていたが、スモッグに覆われた空は常に暗く、星を隠して変身を妨げる。そしてうしおそうじが「悪の主人公」と呼ぶゴリが地球を辛辣な言葉で評する。これは、重い。

「強さの秘密は正しい心」という真っ直ぐな言葉が敵怪人の口から出るのが良い。「ゴリラと手刀をドッキング」という冗談みたいな怪人強化プランもたまらない（ちゃんと成功します）。あと若林版前半に出てきた「ガケ大仏」、西部劇の世界からも更に飛躍しているというか、どこの国の風景なのか。好き。

風雲ライオン丸を読了。西部劇要素はあまり活かされなかったが、夕日を背に受けて走る馬車とポンチョをはためかせる低空飛行の図は良かった。後半二枚は若林版の好きなシーンです。正直ちょっと読みづらかったけど……

巻末にはうしおそうじの別名・若林不二呉によるサンケイ新聞版「風雲ライオン丸」の前半を掲載。画風の違いに戸惑うが、時代劇と西部劇が融合した世界観が冒頭2ページだけで伝わるのは楽しい。馬の名前は「しぇーん号」。

個人的なベストバウトは、シグルイめいた独特の構えで始まり「斬りながら投げる」という壮絶な技で終わったガマウルフ戦です。胸から頭に向けて斬るため刀を逆さにしている。異常なのに理屈が通っている！

怪傑ライオン丸を読んでます。変身ヒーローと怪人と西部劇要素のある奇抜な世界なのに、「白土三平風の忍者劇画だ！」という印象を受けるのが不思議。変身忍者嵐を読んだときも「忍者劇画というジャンルがこんなに陰惨なドラマを描かせたのか？」と感じたのですが…影響力凄かったんだなあ、白土作品…

主題歌の歌詞を引用するカドカワデジタルコミックス、私がながいけん漫画を読んでしまったせいで「ファーザーの妄想や長井の宇宙人に謎主題歌が流れるやつ！」と思ってしまう。主人公の言葉を無視して使命を託す師匠も「大好きな博士」っぽい、それはともかく正座したまま背後の敵を刺すのスゲエ！

なおザボーガーはかたおか先生の円谷ヒーロー漫画とは逆に、「ページ数に余裕があるせいでたまに無駄なコマが発生してる」と感じることがある。我ながら失礼な発言だと思うが、この見開き右側ページのまどろっこしさにはかなり首を傾げる。活劇パートは本当に素晴らしいのだが。

一峰大二版電人ザボーガー、自分の目を疑うようなド迫力異常アクションが見られるので、オススメ。あの無茶苦茶な変形メカニズムがアクションに生かされているのを見た時は本当に驚愕の声を上げた。鉄拳かぶと割りが自動車ロボット・ブルガンダーの急所にヒットするのもすごい。ロボットの急所？

一峰大二版ザボーガー、問答無用の迫力と微妙なシュールさがある。サイボーグの体重が重いのはわかるが、ハイヒールが地面にめり込む絵面はすごいよ。明日以降じっくり読みます。