『3000年の春』松本零士:SF短編集。古い木造アパートに住む平凡な男、美女、宇宙、怪異、ヌード、セックス。20世紀以来の再読。面白かったです。初めて買った松本零士アダルト系作品か。少年の頃は、凄いエッチな本だと思ったけど、今読むと性交シーンは黒ベタと女体の白の織り成すアートだと思った。
『グリンゴ』手塚治虫:大手商社の海外支社長・日本 人(ひもと ひとし)の奮戦記。死去により未完。初めて読みました。面白かったです。大日本帝国が勝ち続けていると信じる「勝ち組」の村の話が盛り上がったところで未完とは。非常に残念。手塚治虫先生はなぜ、日本経済の絶頂期に本作を描いたのか。
手塚治虫の絶筆作『ルードウィヒ・B』のモーツァルト夫人・コンスタンツェは、夫の弟子であるベートーヴェンを誘惑する。『アマデウス』より酷い描き方。
『GANTZ』奥浩哉:1~10巻読了。高校1年の玄野計は旧友・加藤と一緒に事故死するが、謎の黒い球ガンツによって再生し、星人と死闘を続ける。面白かったです。傑作。映画版を観て、原作漫画を読みたくなり。映画版よりハード! 暴力と死と性欲。孤独な玄野に恋人が出来て良かった。加藤は偉い。尊敬。
某大手オークションサイトに「エイトマン」の凄い生原稿がきたね。「魔人コズマ」! 『週刊少年マガジン』1964年12月20日号のp65~70とp71~75の2出品。オークションサイトは利用したことないけど、気になる。
画像は『完全復刻版 8マン 6』(平井和正・桑田次郎 リム出版)の「魔人コズマ」より。
漫画家の御厨さと美氏、逝去。SF短編集『SAND LANDER サンドランダー』(1983年)が好きでした。画力が凄い。女性が美しい。収録作ではフェミニズムSF?の『女たちの宇宙』が特に好き。
御厨氏が表紙イラストを描いた、雑誌『STARBOY』の『SFわんだりあんろぐ』の時間停止の女体絵にはドキドキした。
高橋留美子の『増殖女房-フェアリーテール』1980。
短編集などには未収録なのかな。この頃の高橋留美子先生が描いた女性、好きだなあ。
#心に残ったキャラ達の死に様選手権
『幻魔大戦』(平井和正・石森章太郎)の東三千子お姉さんの死。幻魔から弟の東丈を守るために超能力が発動して、炎の中で命を落とした。原作を担当した平井和正によると、東三千子のモデルは石ノ森章太郎の若くして亡くなった姉とのこと。
『キャットニップ 4』大島弓子:大島弓子先生と愛猫たちの暮らし。3年ぶりの新刊。面白かったです。1997年の卵巣ガンの話や猫たちの死。コロナ禍の生活。マスクが、墨汁が、原稿用紙が! 連載雑誌『きらら』がWEB雑誌になり、クビかと思ったら、天の声(笑)。
大島弓子様の新刊がまた読めますように!
読売新聞夕刊「よみうり寸評」は読書週間の話題で、萩尾望都とレイ・ブラッドベリのお話。「幻想小説も紡いだその米国の作家は、後に少女漫画の歴史を変えていく萩尾さんの創造力を育んだひとりと言えるのだろう。」萩尾望都漫画版『集会』の「価値が少ないなんて考えるんじゃないよ」も引用されてる。