このまえ香川さんと初めてお会いして、海の幸が盛りだくさんの街で寿司などをたっぷり奢ってもらった。こだわりなくパクパク食べたけど、もらった『辛辣なるグルメ』(香川まさひと×若狭星)を読むと、寿司を食べる順番が第1話のテーマで、ヒヤリとする。付録が香川さんのエッセイで、ここではニヤリ。
香川まさひとさん原作『前科者』(月島冬二さん作画』12巻。香川さんが贈り物をくれるときの封筒は図工感覚があふれていて、いつも感心。私も自分の本を図工感覚で作っているから、やはりあちこち感性が似ている。大江健三郎の『新しい人眼ざめよ』や古井由吉の『槿』が出てきて良かった。
おまけマンガ。オウム真理教には3つの修行コースがある。そのひとつが「ポア・コース」。しかし、この教団の「ポア」って言ったらさあ。
どうしてメンヘラ界隈で「お風呂倒す!」という言い方がなされるか。なかなか言語化されないが、フラッシュバックが起きやすくなるから、がひとつの回答。私は入浴しなくてもフラッシュバックだらけなので、せめて入浴して気をまぎらせることで、フラッシュバックを減らすという派閥。
日本の怪奇マンガは、楳図かずおとかひばりコミックスとかのように少女マンガ様式のものが一大勢力を成したけど、香港にもそのタイプの作品群があるのは知らなかった。絵柄が濃すぎたり、赤んぼ少女・タマミっぽいのがいたり、バトル要素が強すぎたりで、笑ってしまう。
香川まさひと×月島冬二『前科者』最新13巻。アル中で村上春樹の愛読者という私をモデルにしたキャラクターが登場!(適当に言いました)
『ウォーク・ドント・ラン』を出してくるのは、さすが。「そろそろ子どもを作ろうかな」なんて言ってた貴重な春樹に出会える、文庫本化されなかった対談集。
牧村和美、まったく世代ではないけど、レトロなマンガを片っ端から集めていた時期があるから、よく覚えている。ちばてつやのパチモンみたいで、読んでると居心地が悪くなる女性作家という印象だった。きょうになって消息不明の男性作家で再評価が進んでいると知る。世の中はおもしろい 。