『前科者』(香川まさひと×月島冬二)第10巻。香川さんの作品は、いつもマンガの形式をした実写映像作品。私自身は文章でで音楽を奏でるように、そしてそれがマンガのような質感で受容されるように、と思って書くから、このような超メディア的創作法には好奇心をそそられる。
「性能」という字をじっと見ていると、一種のゲシュタルト崩壊が起こって、セクシュアルな意味の単語のような錯覚がしてくる。【用例】「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」(シャア・アズナブル)「貴様が勝ったのではない。そのモビルスーツの性能の
たしかに、鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーが『人を動かす』や『道を開ける』などの自己啓発本を書いた、と誤解している人は多いだろう。正しい著者は自己啓発トレーナーのデール・カーネギーで、血縁関係などもない。名前の綴りは一緒(Carnegie)。
主人公の母親、狂気の描き方が「昔ながらのベタな狂人」なわけだが(主人公が遺伝を恐れており、統合失調症が念頭に置かれていると思われる。実際には精神疾患はそうでなくても遺伝しやすいけど)、表現の自主規制によって狂気が描かれにくくなった現在は、べつの意味で問題があるのだろうか?
関すすむ『怪獣サタンゴ』(ひばり書房)。サタンゴの作り方や、大小便をしないことや、弱点などについても明記していてくれて、親切なマンガです。主人公の造形が、明らかに石森章太郎(当時)の『サイボーグ009』の島村ジョーに影響を受けすぎてます。
じつはそれに先立って、『発達界隈通信──ぼくたちは障害と脳の多様性を生きてます』(教育評論社)のジャケットにおねがいしようかなと思ってた時期もあります。この画像は私が考えたデザインラフ。
さいとうたかをのマンガをおもしろいと思ったことは一度もなかったのだが、実は高校時代に無人島生活を描いた『サバイバル』が超名作という情報を得て、いつか読みたいと思ってきた。そして今回ついに購入。実際にすごい傑作で驚いた。娯楽としての排便、最強の天敵としてのネズミ。読ませる。
拙著『唯が行く!』、本日の紀伊國屋書店 電子書籍「人文・思想・歴史ランキング」で1位なんだって。どういう現象なんだろうか? https://t.co/ixcbAOSzdt