丘野ルミ先生の別名義・ケーン笹野「大スパイ作戦 A1指令」(「漫画パンチ」(芳文社)1969年11月12日号)
題名からわかるように「スパイ大作戦」のパクリ
非常にユル~い内容で、スパイ映画のようなカッコ良さは皆無(でも、そこがいい!!)
指令が、百貨店の贈り物というところが日本的で好きです
バレエ漫画はピンキリだが、古賀新一先生も描いていた!!
古賀しんさく・名義「灰色のバレエ」(「黒真珠③」(つばめ出版)収録)
貧血だけどバレリーナのヒロインが、継母に命を狙われる内容
努力家の古賀先生らしく、バレエの描写もキマってます
でも、悪魔のいる前で、わざわざポーズをとらんでも…
月宮よしと(美兎)の女性キャラは「特徴は…三白眼なことで、とてもコワイ」(エロマンガ・マニアックス)と評されたが、まさに言い得て妙
この画像は、母子の感動的な再会を描いているが、見ていると、横隔膜の辺りから、色々とこみ上げてくるものがあり、実に味わい深いと思う
(画像は「蜘蛛女」)
1965年頃に、故・池川伸治先生は、故・いかりや長介さんの「おいっす」を先取りしていた(大袈裟に言い過ぎたかも…ごめんなさい!!)
(画像は「赤い部屋 白い部屋」より)
でも、「イオッス!!」は、読みにくさ故、メジャーにはなれなかった模様
無念…
花輪和一「ゴジラの国」
プラモデル狂の老人が、長年作り続けたプラモをゴジラに破壊され、得た悟りとは…という内容
趣味への執念と有限な人生の板挟みに苦しみつつ、自己の人生をゴジラの歴史に重ねた「私漫画」の傑作ではなかろうか?
「たとえゴミになっても、夢中になっている時間が大切なんだ」
ダリ「記憶の固執」は様々な影響を与えているが、「エコエコアザラク」(「ほら穴」)にもあった
溶けている時計はズバリ、ダリだが、その右横にある、顔が二つある人形等が何なのかがさっぱりわからない
心当たりのある方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸いです(こればっかりですが…)
この雑誌には、三条友美先生のデビュー作「少女の季節」が再録されております
初出は「漫画大快楽」1979年10月号(くだん書房さんの神保町裏通り日記2010年5月8日を参照いたしました)
三条先生のエロ漫画はあまり読んではおりませんが、デビュー作から「屈折した恍惚」を描いていて、流石!!と思います
注意!!男性向けの内容です!!
オナニー用アイテムとしていまだに使われているらしい、コンニャク
永田トマト先生「ジューシイ・ベジタブルズ」に「理想的なコンニャクのあそび方」が解説されている
単に切れ目を入れるだけでなく、やけに本格的
こう見ると、奥が深いような気がしないこともない…かな…
古賀新一先生のアダルト版「エコエコアザラク」こと「魔女の棺」
ヒロインの棺魔子は、どう見ても、黒井ミサなキャラで、呪文はオリジナルらしき「ルキフェル カベラ カベラ」(呪文はこれしか唱えません)
この呪文の元ネタについて心当たりのある方がおられましたら、ご一報いただけると幸いです!
「ザ・シェフ」のトラウマ回に、云十年の時を経て再会した
「愛のサバイバル」という回で、無人島に不時着した一行に、シェフがゲテモノ料理を振る舞う内容
高ビ~なお嬢様が、蜘蛛を生で食べるシーンがいまだに記憶に焼き付いている
にしても、虫は生で食べる方が美味しいというのは本当だろうか…?
川崎三枝子「北の病室」(1960年代後半)
病気で死を目前にした少年と少女。生をあきらめた少年の為に、少女は鶴を折り続ける…という難病もの
この作品でも脳腫瘍が出て来て、ラスト、ヤバい事になる(四番目の画像を参照の事)
ドクロの死神を折り鶴で退散させるメルヘン(?)なシーンがお気に入り
バッタモンをもう一つ
志津三郎「柳生ヒエン」(くぎプロ)
父親を秀吉に殺された少年が、大和忍者の部落に匿われ、修行に励む…という内容
ぶっちゃけ、劣化コピーだが、読めば読む程、味わい深くなるフシギ…
白土三平ファンの方に感想を聞いてみたい
ちなみに、表紙のゴリラは本編には出てきません