脱力系の漫画家と知られる(?)多摩海人先生の「赤い湖」
毎年、5月21日になると、水が真っ赤になって、通りかかった人を引きずり込む湖の秘密を描いた作品だが、人が湖に飲み込まれる時の音が「スポッ」
このマヌケな擬音語のせいで、ミョ~にのどかな作品になってしまってるような気がする…
あと、本当にどうでもいいことなのですが、南修一「Fカップの魔女」を思い出しました
セクハラと聞くと、巨乳になって、お仕置きせずにはいられない魔女のお話です
いつかサイトで取り上げようと思いつつ、内容が内容だけにいまだ紹介できておりません
電子書籍化されてますので、興味ある方はどうぞ
貸本漫画には物語の途中に「休憩ページ」が挿入される作品がある
内容は作者の近況報告が多いようだが、司孝平「惨酷記」では「○○する時のコツ」を解説するという変わり種
でも、主人公の妹が惨殺された場面をぶった切って「おいしい果物を選ぶコツ」等について語るのは、アバンギャルド過ぎると思う
「水木しげるの妖怪百物語」読了
様々な妖怪が紹介されているが、個人的に最も怖かったのが「寝太り」
妖怪ではなく「妖怪病」で、美人がやたら寝ていると、超デブりんになるというもの
ぱっと見はあんまり恐くなさそうだけど、よくよく考えると、これはヘタな妖怪より遥かに恐いと私は思う
巷では、菅沼要先生のセクシー怪獣・シリーズが目玉でしょうが、菅沼先生と関わりの深い、湧井和夫先生も「歯痛とおヒゲ」というエロマンガをばっちり描いております
内容は、胸の谷間に毛が生えている女性の懊悩を描いたもので、ラストはやっぱり剃毛プレイ
何か、こう…蹴とばしたくなりませんか?!
その筋では有名な「漫画Q」(画像は1969年9月3月号)
表紙からして脳ミソが腐りそうだが、ひたすらエロ尽くしで、SFも怪獣物も時代物も片端からエロへと収斂させていくパワーが尋常ではない
まあ、野郎の端くれとして言わせてもらうと、男というもんは目先のエロには抗えない、無様な生き物なのです
マイナーな作品ですが、サツキ貫太先生「古沼の記憶」(「怪談64」収録)もあります
古沼に入水して、蟹に転生した少女が、恋人を殺した男達に復讐する…という内容で、いい年こいた大人が蟹一匹に血相を変えて、大騒ぎをする描写は微笑ましいものがあります
「蟹・ホラー」の逸品だと勝手に信じてます
浦野千賀子先生「アタックNo.1」を読んでたら、退部になったヒロインがバレー恋しさのあまり、丸いものが片端からバレーボールに見える描写があった
熱血というより、パラノイアじみてて、逆に不気味かも…
私も怪奇マンガを読まなかったら、あらゆるマンガが怪奇マンガに見えるよう、もっと修行しよう
いばら美喜先生の貸本漫画はどれも最高だけど、本編だけでなく、編集後記も滅法味がある
イラストと共に、テキト~な思い付きとしか思えないコメントはやはり唯一無二のものでは?
クールでありながら、冷笑的にはならず、どこか洒落っ気があるところが実は大きな魅力なのかもしれない
ちなみに、個人的に最も印象深かったのは、「乞食」の描写でありました
かようにリアルな乞食は昨今のマンガではお目にかかれるものではありません
とても新鮮に感じました
ところで、作者の北条美鬼先生に関して、詳しい情報をお持ちの方がおられましたら、御教示いただけますと、幸いです