タイトルでのけぞった、名古屋亮一先生の「13日の水戸黄門」(「ハロウィン・ショー」(白夜書房)収録)
こんな感じで「エルム街の大岡越前」とか「遊星からの仕事人X」とかあったら面白そうだが、実際問題、「ロボ道士 エルム街のキョンシー」のような出来になるのは目に見えており、現実は厳しい
西たけろう先生の西本武三郎名義の「五人目の仇」(「鉄扇」(めばえ書房/150円)収録)
作者には珍しい時代物で、謎の連続殺人、被害者の過去、捨てた子供との再会と、ミステリーとしてうまくまとまっている
絵柄はあの「ドス黒さ」が全くないが、常連キャラ「左一角」が既に存在するのが興味深い
上記の本には、いなば哲先生「傀儡」も掲載
偶然に密書を入手した侍が、出世のために、忍者達と死闘を繰り広げる…という内容
この忍者が「鋭いトゲのついたヘルメットに、翼で自由自在に飛行する」という設定で、キテレツながらも、見せ方が上手く、古臭さは皆無
非常に面白いので、復刻を希望します
個人的に最もイヤだったのが、「気が付くと、相方の首が180度真反対→切断された首がゴロリ」というシーン
当時としては、かなり斬新な描写だったのでは?
こういう隠れた作品が他にもあるとは思うものの、時代劇にまで手を広げるのは、私にはちと荷が重すぎます
誰か、発掘&再評価をしてみませんか?
坂○九に関しても、ニキビがあるから、別人ということなのでしょうか?
でも、「あたり前田~」や「上を向いて~」とかそのまんまで、テレビ局からクレームついたら、言い逃れはできないでしょう
貸本だから描けた作品なのかも…
あと、風呂場の場面に「トルコ風呂」が使われていて、おおらかだなぁ~
偶然に入手した、ひばり書房黒枠単行本の案内広告
「恐い恐い恐い 超怪奇劇画」や「恐怖のフィ~リング」等の煽り文句が味わい深い
これ以外にも案内広告は存在するのだろうか?
もしも、高園寺司先生や矢乃藤かちすけ先生の作品が載っている案内広告があるとしたなら、裏面の紹介が非常に気になる
画像は、杉戸光史先生「夢美人花占い?」から抜粋
難波(健二)、楳(図かずお)、池川(伸治)、松下(哲也)と、当時の漫画家さん達の交流が窺えて、興味深いです
ちなみに、杉戸光史先生は作品の中でしばしば「彼女募集中!」とアピールしておりますが、果たして効果はあったのでしょうか?
みね武「マグナム坊主」(1985年?)
戒律無視しまくりの肉体派坊主(髪はヅラ)が活躍するアクション漫画で、「コミックVOW」でも取り上げられた、由緒ある(?)作品
墓石を攻撃に用いた、あまりに荒唐無稽なアクション・シーンの数々が個人的に大ヒット!
「女犯坊」の竜水と勝負させてみたい
お経で怨霊を退散させるシーンは幾度と目にしているが、般若心経が精神異常者にも効果があるとは知らなんだ
おっさんの毒気を抜かれた表情が味わい深い
御仏の教えはありがたや~
(画像は、なかのゆみ先生「花嫁に恐怖の花を」より
作品の詳細は以下のページを参照のこと
http://bpojhc.hungry.jp/hibarihitcomics/redroseforbride.html …)